北だった

小林渡*1オセアニア 海を渡った人類と謎の巨石」『3か月でマスターする古代文明』2025年12月号、pp.8-25


曰く、


オセアニアは、ラテン語で「大洋」を意味するOceanusを語源とし、太平洋に散らばる数戦の島々を総称する言葉として18世紀の探検家や学者が使い始めました。オセアニアのエリアは広大で、西はニューギニア島から東はイースター島、北はハワイ、南はニューイーランドにまで及びます。(p.10)
一瞬、あれ? と思った。「 北はハワイ」? だけど、地図を見てみると、ハワイは(ミクロネシアに属する)グアム島*2よりも上(北)だったのだ。

オセアニアへの人類の移動は、大きく分けると2つの時期があったといわれています。最初の移動は約5万年前の旧石器時代にあたり、アフリカ大陸を起源とする私たちの祖先であるホモ・サピエンスの集団が陸伝いに東南アジアに到達。そこからさらに海を渡ってニューギニア島やオーストラリアまでたどり着いています。2回目は約4000年前の新石器時代で、中国大陸から台湾へ移住した農耕民が島伝いに海を渡って行きました。
オセアニアの島々で使われている各言語の関係性を調査したり、人びとのDNAを解析した結果、現在暮らしている人々の多くが台湾を起点としていることが明らかになりました。この言語的なつながりはオーストロネシア語族*3と呼ばれており、言葉とともに、文化や信仰、価値観なども伝えていったと考えられます。(pp.10-11)
さて、オーストロネシア諸語を話す人々の拡散は、ミクロネシア及びメラネシアは紀元前1000年代だが、ポリネシアへの到達は最も早いトンガ*4への到達が紀元500年である。つまり、1000年以上にわたって、移住は止まっている。何故移住は止まったのか。何故移住が再始動したのか。