Natural

藤高和輝*1『バトラー入門』の第3章は「”You make me feel like a natural woman”」と題して、アレサ・フランクリンの「ナチュラル・ウーマン」*2が言及されている。例えば、「一見すると、アレサの歌詞”You make me feel like a natural woman”は巷に溢れている異性愛の恋愛のシーンを思い起こさせるものであり、「あなた/彼」との「ハッピーな一瞬」、その「一瞬」において「私」が”女”を感じる、その「最高の瞬間」を切り取った歌にみえる」(pp.106-107)。ただ、少なくとも日本人、或いは日本文学ファンでは、”You make me feel like a natural woman”が「異性愛」に収まりきれるものではないということを感じている人は多いのでは? それは偏に(ブラック・ミュージックのファンでもある)松浦理英子*3が(女性同士の恋愛小説である)「ナチュラル・ウーマン」を書いているからだろう。
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ねぎしそ「松浦理英子ナチュラル・ウーマン」読んだ!」https://negishiso.hatenablog.com/entry/2021/03/08/103046
imainat*4「 '11読書日記42冊目 『ナチュラル・ウーマン』松浦理英子https://ima-inat.hatenadiary.org/entry/20110706/1309914216
松岡正剛*5松浦理英子ナチュラル・ウーマン』」https://1000ya.isis.ne.jp/1062.html