一般的には正しいが

(文春に転載された)時事通信の記事;


衆院東京15区補選で、国民民主党の公認内定取り消しになった高橋茉莉さんが死亡 マンション敷地で発見される
時事ドットコム時事ドットコム2024/09/10



 4月の衆院東京15区補欠選挙*1で、国民民主党の公認候補に一時内定した高橋茉莉さん(27)*2が死亡したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。現場の状況などから自殺とみられる。

 捜査関係者によると、高橋さんは4日午後9時半ごろ、東京都千代田区の自宅マンションの1階敷地内で倒れているのが見つかった。病院に搬送されたが、死亡が確認された。

 高橋さんを巡っては国民民主党が2月、補選での擁立を発表。その後、「本人への聞き取り調査で、過去に法令違反の可能性がある行為があった」として、公認を取り消した。
(後略)
https://bunshun.jp/articles/-/73377

これに対する玉木雄一郎*3の反応。
『よろずーニュース』曰く、

国民・玉木代表 公認取り消しの高橋茉莉さん訃報に「本当に残念でならない」東京15区補選で擁立予定も…
9/9(月) 23:03配信


よろず~ニュース

 国民民主党玉木雄一郎代表(55)が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新。4月28日投開票の衆院東京15区補選に同党が擁立予定で、その後公認を取り消した高橋茉莉さんの訃報に触れ「心からお悔やみを申し上げます」「本当に残念でなりません」と悼んだ。

 玉木氏は「高橋茉莉さんとは東京15区補選でご縁を得て、公認取り消しとなりましたが、その後も心配しており、ときどきSNSなどで元気な様子を拝見して安心もしていました。それだけに、今回の突然の訃報に非常に驚くとともに、深い悲しみを禁じ得ません」とつづった。

 高橋さんの死去が一部で報じられると、玉木氏は同日、Xで「メディアにお願いしたい。ぜひ『WHO自殺報道ガイドライン』を踏まえた対応をしてほしい。一般人の自殺をことさら報じる意義がどれだけあるのか。申し訳程度に相談窓口の連絡先を付けても免責にはならないと思う。社会的影響の大きさを自覚した節度ある報道をお願いしたい」と、報道にクギを刺すポストを投稿した。

 玉木氏はこの日夜までに、この投稿し削除した上で「そして、今回、本件をX上で直接触れるべきかどうか悩みました。深く心を痛めておられるであろうご遺族や関係者の皆さんが、広く情報が拡散されることをどのように思われるのか、また、報道された記事には自殺方法なども書かれており、WHOのガイドライン等に照らして、二次的な被害を誘発しないかなどを、慎重に考えた上で、直接言及しない形を取りました」と釈明した。

その上で「しかし、こうした発信のあり方に対して、皆様から適切ではないなどのご指摘やご指導をいただきましたので、先のポストは削除することといたします」と説明した。

 国民民主党は2月26日、衆院東京15区補選に公認候補として擁立を発表していた高橋さんの公認を取り消したと正式に発表していた。

 同党の浜野喜史選対委員長は「本人が発言した過去の行為の中に、党として看過できない、法令違反に該当する可能性がある行為があったため、(都連から)公認内定取り消しを行いたいとの申請があった」と経緯を説明した。

 法令違反が具体的に何かを記者団から問われた浜野氏は「本人のプライバシーに関わることなので、お答えをお控えさせていただきたい」と、明らかにしなかった。

 2月8日に玉木氏とともに、国会内で出馬会見を行った高橋さんは2月25日未明、SNSで「私、高橋茉莉は衆議院東京第15区補選におきまして国民民主党から、『立候補を断念しろ』と言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と投稿した。

 高橋さんは2016ミス慶応とミス日本のファイナリスト、セントフォース所属の女子アナ、アクセンチュア社員の経歴を持ち、話題となった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd1885db148fa0bed38f895b25cd6d0be16d5001

玉木の反応というのは一般的な準位でいえば正しく・適切なものだと言えるだろう。彼もWHOを引き合いに出しているが、たしかに「自殺」について報道したり公的に言及したりする際には慎重さが要請される。ただ、玉木が非難されるのは、少なからぬ人が、玉木の反応の中に、今回の事件と「公認取り消し」問題との関係についての予想される非難に対する先制的防御、つまり俺たちは悪くないからね! という言外の意味を読み取ってしまったからだろう。玉木は「その後も心配しており、ときどきSNSなどで元気な様子を拝見して安心もしていました」という。しかし、高橋さんのTwitterは4月の初め以降、インスタグラムは6月以降、全く更新されていない*4。つまり、「元気な様子を拝見」することは不可能だったのだ。
この問題の背景には、水商売(夜職)への一般的な差別や21世紀に入ってから激しくなった生活保護に対するバッシング(生保叩き)があるとともに、生活保護制度に関する決定的な無知があるように思う。結論から言うと、「生活保護」を受給しながら「ラウンジ」で働いていたということはあり得ない。また、自分若しくは家族が「生活保護」を受けながら、大学に通うということがそもそも制度上不可能なのだった。「生活保護」世帯の子どもが大学へ行こうと思ったら、「世帯分離」を行い、「生活保護」の対象から外れなければならない。つまり、大学に入学した時点で「生活保護」の受給者ではあり得なくなっているわけだ。なお、その後、どんなに生活が苦しくても、大学に通いながら生活保護を受給することもできない。生活保護を受給したければ、大学を退学或いは休学しなければならない。
See eg.


関西テレビ「学びたいのに『生活保護』世帯の子どもは大学進学できない? 高校OKも大学は受給ダメの“現実” 深夜バイトで過労も…当事者「“親ガチャ”で“この世のバグ“…こんな社会でいいのか」」https://www.ktv.jp/news/feature/221122-5/
奥野斐「生活保護世帯の子どもにも大学進学の機会を 世田谷区が独自の給付型奨学金 学費を年間で最大50万円」https://www.tokyo-np.co.jp/article/308234


「公認取り消し」問題については、


「元アナ高橋茉莉氏、ラウンジ勤務の過去理由に国民民主から補選断念を強要と訴え 玉木代表は反論(日刊スポーツ)」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/02/25/181344
「高橋茉莉氏が衆院東京15区補選の民民公認内定を取り消された本当の理由とは」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/02/26/084109
衆院東京15区補選の公認取り消しの件で、民民(玉木雄一郎)は「ご飯論法」を使っているのではないか/自民の候補公募に「待った」。またも小池百合子頼みか(呆)」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/02/29/081221
「国民民主党(民民)所属の江東区議・二瓶文隆の極右色むき出しのXに驚き呆れる。やはり高橋茉莉氏は彼ら極右人士に「生活保護を不正受給した疑いがある」と言いがかりをつけられて「排除」されたのではないか」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/03/01/074711
衆院東京15区補選の国民民主党公認を取り消された高橋茉莉氏が自殺か。その報道に対して民民代表・玉木雄一郎がXに「一般人の自殺をことさら報じる意義がどれだけあるのか」とポスト(呆)。批判を浴びるや玉木はXを削除して逃亡(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/09/09/234316
「「過去に故高橋茉莉氏が言及していたことが真実なら法的にマズイことになった」というのは本当か。そこを論点にしなければならない。」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2024/09/11/083226


も。
また、高橋茉莉さんに対する一般網民どもによる誹謗中傷も忘れてはならないだろう。例えば、立花孝志に煽動された者ども。
ちだい氏*5曰く、


あと、百田尚樹も煽っていたような気がする。