或る解体

承前*1

目白の田中角栄故居の炎上で思い出したのは、昨年末に田園調布の石原慎太郎故居が解体されて更地と化したこと。
藤田直哉*2曰く、

森下香枝「石原慎太郎邸が解体 東京・田園調布 長男の伸晃氏が語る父の晩年」https://www.asahi.com/articles/ASRC365XCRBQOXIE03H.html


曰く、


昨年2月に89歳で亡くなった*3石原慎太郎・元東京都知事が取材に対応する際など、たびたびメディアにも登場した東京・大田区田園調布の自宅が、売却され、取り壊されている。解体工事は10月に始まり、向かいに住む人は「寂しくなるね」としみじみ語る。慎太郎さんは晩年、この家でどのような日々をすごしていたのか。

 長男の石原伸晃さん(66)*4によると、家は40年ほど前に建てられた。れんがづくりの2階建て。床面積約340平方メートルの豪邸だが、4兄弟はそれぞれ独立し、「貸そうとしたが設備が古いので断念した」。

 作家でもあった慎太郎さんが遺(のこ)した多くの原稿や資料、蔵書などは1年がかりで整理し、出身の一橋大学や北海道小樽市などに寄贈したという。