中村/高橋

「2011年に自死した中村とうようは執拗に坂本龍一を批判し続けたらしい」https://kj-books-and-music.hatenablog.com/entry/2023/05/05/123350


中村とうようを巡って、拙エントリーも引用されている*1
さて、坂本龍一とも浅からぬ関係があった高橋悠治*2は1980年代、「水牛楽団」を結成し、ピアノを大正琴に持ち換えて、第三世界のプロテスト・ソングなどを左翼系の集会で演奏するということを行っていた。まさに政治的な音楽を政治的に演奏するということを実行していたわけだ。因みに、私が水牛楽団のライヴを初めて観たのは第四インター系の集会においてだった。或る時、『朝日ジャーナル』を捲っていたら、高橋悠治の、中村とうようには罵倒されたけど山谷の労働者は気に入ってくれたのでまあいいや、というような談話が目に入ってきた。ただ、私が接したのは高橋悠治による被害報告(?)のみで、肝心の中村とうようによる罵倒は読んでおらず、具体的にどんな罵倒だったのかはわからない。
1980年代に坂本は本本堂という個人出版社をやっており、坂本と高橋悠治との「長電話」を収録した(タイトルもべたな)『長電話』という対談本が刊行されている。まあこれ以外に本本堂の本というのは知らないのだった。『本本堂未刊行図書目録』は本本堂から刊行されたわけではないし。