宅八郎

朝から、「宅八郎」という名前がTL上に出現を繰り返していたのだけど、やっぱり! 
『スポーツ報知』の記事;


おたく評論家・宅八郎さん、今年8月に死去していた 57歳 脳出血のため 5月に自宅で倒れる
12/4(金) 13:04配信


スポーツ報知


 おたく評論家やコラムニストとして幅広く活動した宅八郎さん(本名・矢野守啓)*1が8月11日に都内の病院で脳出血のため死去していたことが4日、分かった。57歳だった。親族が明らかにした。

 親族によると、5月に都内の自宅で倒れ、病院に搬送された。小脳からの出血で、当初は意識はあったという。その後、別の病院に転院したが、意識不明の状態が続き、8月11日深夜に亡くなった。音楽に詳しい宅さんは最近では、2017年に亡くなった作曲家・中西俊夫さんの作品について論評したり、追悼イベントに参加していた。インターネットが急速に広がる中、「情報がタダで手に入る時代になり、昔と違って、活字の本が売れなくなった」などと嘆いていたという。

 宅さんは静岡県浜松市生まれ。法政大在学時は漫画研究会に所属した。1986年、CM制作会社に入社後は白元の「ダニ殺し」のCMを手がけた。その後、退社し、フリーライターに。おたく文化への注目が集まる中、90年から「宅八郎」を名乗り、トレードマークのマジックハンドを持ち、長髪という独特の風貌で活躍。出版社などを舞台にした騒動もあったが、鋭く精緻な論評は好評だった。「天才・たけしの元気が出るテレビ!」「とんねるずの生でダラダラいかせて!」などで「おたく評論家」の肩書で様々なメディアで活躍した。

 2007年4月に渋谷区長選に立候補し、「渋谷をもう一度、萌(も)える街にしたい」と訴えたが、5605票(4人中4位)で落選した。主な著書に「イカす! おたく天国」「処刑宣言」(太田出版)、共著に「オウム大論争」などがある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8371a7567d606ae4e597782ba0e8329b087a7983

『ENCOUNT』の記事;

「おたく評論家」宅八郎急逝 享年57 晩年はダンディーに変身していた
12/4(金) 13:56配信


ENCOUNT

「おたく評論家」として活躍した宅八郎さんが8月11日に亡くなった。宅さんと生前、交流のあった芸能記者の野島茂朗さんがENCOUNT編集部に追悼文を寄せた。

 90年代に「おたく評論家」として一世を風びした宅八郎さんが、8月に脳出血で逝去したとの情報が12月3日に宅さんの関係者のSNS上に発信された。

「先ほど宅八郎さんの弟さんから電話があり、宅さんが8月に脳出血で亡くなられたとのこと。一時期は一緒にバンドもやり、アイドルのリミックスも一緒にやってCD出したり、ホントに毎日のように連絡とって仲良くしてました。ここ10年くらいは疎遠になっていましたが、突然の連絡で本当に驚いています。。」(作曲家の片岡宏介/IL GATTO氏のツイッター)

「彼が『宅八郎』になる前からの知り合いでした。だんだん強烈なキャラから素の繊細な青年に戻る時間が減っていき、距離ができたままになってました。才人であったことは確かです。ご冥福をお祈りします。サブカル全盛の良い時代でしたね、あの頃……。」(立教大学教授・香山リカ氏のツイッター)

宅八郎はもったいなかった。とにかく人から舐められることに我慢できなくて、編集者やライターや小峯隆生や田中康夫に執着して人生も才能もムダにしてしまった。ただ自分の好きなことをしていればもっと何かできたかもしれないのに。」(映画評論家・町山智浩氏のツイッター)

 亡くなった日は8月11日。1962年8月19日生まれなので、享年は57。

 89年に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者の発言から注目された「オタク文化」。そこから生まれたサブカルチャー系のタレントとして注目された。90年2月に「週刊SPA!」(扶桑社)誌面に「オタク評論家 宅八郎」として登場。芸名はアニメ「エイトマン」の主人公・東八郎が由来だという。長髪、眼鏡、マジックハンドで「リカちゃん人形」「森高千里フィギュア」を持った独特のキャラクターでテレビ業界でも重宝された。日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」等、人気バラエティー番組に多く出演した。

 個性的なキャラクターゆえ業界人との衝突も多く、サブカルチャー系のイベントプロデュース、DJ、ホスト等と転々としながら、執筆を続けた。

 東京・新宿区のトークライブハウス「ロフトプラスワン」では、カレーライスのメニューまでプロデュースした。「こだわりのある宅さんが作ったカレーは、病みつきになる味でした。もう二度と食べることができないと思うと寂しいです。ご冥福をお祈りします」と常連客も宅さんをしのんだ。出版パーティーを当時人気のクラブ「GOLD」で開催するなど、DJとライターを兼務するプロモーションスタイルでも注目された。

 最近では、野性的でダンディーになった様子もネットで報じられていたが、「昔から、歌も踊りも脳裏に焼きつくインパクトがありました。元ジャニーズの平本淳也氏と郷ひろみ楽曲を歌っていましたが、振り付けも歌も最高でした」(週刊誌記者)と評価も高かった。

 一方、歌舞伎町のホストクラブでは、グラスをマジックハンドでつかむ「マジックハンドイッキ」のパフォーマンスで伝説を作った。キャバクラのアフターで、その店に連れて行かれた客はこう語る。

「マジックハンドでイッキし続けたら、カラダ壊わすでしょ。だから、男性客に酒をこぼしたり粗相して、まわりからイジられるのです。オレのベルサーチのスーツをビショビショにされたけど、宅さんほど面白いホストはいませんでしたね」

 あの世でも、新しいエンターテイナーとして活躍しているだろうか。
 
 合掌。

野島茂朗
https://news.yahoo.co.jp/articles/6adeb96796b4c72200c7f7abf70c85c99a4d269f

1つしか違わないほぼ同世代の人間が死んだと聞くと、やはり動揺はするよ!
さて、このツィートで最初に確信したのだった。まことんさん*2曰く、
吉田豪*3曰く、
大塚英志*4とアライカオル氏による興味深いエピソード;

*1:https://ameblo.jp/takuhachiro/ http://takuhachiro.cocolog-nifty.com/blog/ See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%85%E5%85%AB%E9%83%8E See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060418/1145330536 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20091122/1258909060 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160923/1474602041 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180725/1532473014

*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/11/012818 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/05/20/110919 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/07/08/091557 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/08/27/143705 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/08/29/013424 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/10/09/161942

*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160601/1464795142 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160603/1464884753 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160605/1465087889 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180203/1517673830 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180820/1534729774 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/06/09/023933

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061002/1159772282 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070430/1177955798 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090831/1251730620 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100514/1273771725 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100610/1276201202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100610/1276201202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101204/1291439855 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110206/1297010958 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110713/1310486787 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110718/1310962569 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130725/1374722806 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141022/1413906399 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180510/1525956186 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180711/1531287520 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180719/1531968626 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180820/1534729774 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/05/27/111039 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/08/15/110306 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/25/103922 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/21/092353