『週刊文春』による小室直樹もとい小室哲哉「不倫」報道*1の余波。
ORICON NEWS「乙武&ホリエモン、文春報道を斬る」http://www.asahi.com/and_w/interest/entertainment/CORI2105109.html
曰く、
まあ新谷学編集長の言い訳が「クソダセぇ」というのはその通りなのだろうけど、乙武氏が考えているという「週刊誌への“反撃”」のプランも決してイケてるとはいえない。「クソダセぇ」言い訳を別の言葉で表現してみると、通俗道徳或いは俗情との結託ということだろう。
作家の乙武洋匡氏*2が3日、都内で行われた実業家の堀江貴文氏*3が主催する分散型都市フェス『ホリエモン万博』内のイベント「怒涛の講演会」に登場。冒頭で「不倫のこと話しますか?」と切り出した乙武氏は、堀江氏とともに昨今の週刊誌による“不倫報道”を厳しい口調で断じた。乙武氏は、1月27日に行われたカンニング竹山と『週刊文春』編集長の新谷学氏によるトークイベントについて触れ「新谷さんが初めて顔出しをされていて、ちょっとだけ見たんですけどビックリしちゃって…。例の小室(哲哉)さんの報道からの、世間のバッシングにも触れていた。それに対する(新谷氏の)弁明がクソダサくて、かいつまんで言うと『あんな反応になると思ってなかった。本人の介護のこともあって…』とかぬけぬけと言っているんです」とバッサリ。
続けて「もし、そう思っているんだったら『裏切り』なんていうタイトルを使わないだろ。どうせなら『お前ら、そういうの好きだろ。こっちは、ゲスネタをまいただけだから』って開き直ってほしかったのに、急にオタオタして、クソダセぇと思った」と辛らつなコメント。堀江氏も「確かに、ゲスメディアだって言っちゃえば良かったのに。それまでは、文春に『いいぞ、頑張れ』的なのもあったけど、あそこまでいくとね…」と同調した。
AbemaTIMES「小室引退で"文春砲"に逆風、どう思う? 「その人のキャラによって世論の空気が変わる」」http://www.huffingtonpost.jp/2018/01/28/komuro-bunsyun-abemaprime_a_23346138/
こちらは、週刊文春に対するアンティ/プロの争いからちょっと身を引いている感じがあって、けっこう面白かった。
例えば、山田俊浩氏の意見;
吉田豪氏*4の意見;
昨年、自サイトの運営について週刊文春に報じられたこともある東洋経済オンラインの山田俊浩編集長は、新谷編集長とも定期的にも会っており、「ちゃんとした人だ」と前置きした上で、「イエロー・ジャーナリズムの中で、セレブのゴシップは最もおいしいネタ。文春がすごいのは、エース級の優秀な人材が集結して、いい機材を持って、隣の部屋を予約して...ときっちり取材している。欧米には一攫千金を狙って、いい写真が撮れたら高値で売りつけるという世界もある。逆説的だが、市民が勝手に写真に撮って投稿してとなると、もっと雑なものが出てきてしまうので、確認も取材も丹念にやっているという意味ではいい面もあるかもしれない」と話す。その上で、「政治家のスクープにしても、本来は新聞ジャーナリズムが担うもの。本来であれば資本力を持った新聞やテレビが王道の報道をして、ちょっとゲリラ的に、やんちゃな報道するのが雑誌、という関係だった。それが今や、週刊誌がど真ん中にきていて、新聞やテレビが週刊誌を追いかけるようになっている。かつては想像してなかった、不健全な状況だ」と指摘、「しかし、こういうのは麻薬的なもので、よほど強烈なネタでなければ響かなくなりつつあるし、下手にネットやテレビで盛り上がると、雑誌が売れなくなる面もある。一連の"文春砲"によって、『週刊文春』の名前は知れ渡ったが、必ずしも売上にはつながっていない。結局、彼らは素材をテレビや新聞にうることによって稼ぐという方向を見出そうとしている。そこで文春は3万円、5万円で映像素材を販売している。音声の場合は10万円。制作費が削減されているテレビ局としても、"文春が報じた"と言いさえすれば自分たちで取材しなくて良いし、リスクもない。昨年、繰り返しテレビで放送された"このハゲー!"は、1000万円以上の収益を新潮社にもたらした」と説明した。
プロインタビュアーの吉田豪氏は、「他の雑誌がスクープ報道から撤退していった理由は、訴訟になって負けたときの額が数百万円と上昇してきたから。文春はそこで引かず、売れればいいやと腹を括っている。また、会社の事情で芸能人のスキャンダルをやりづらくなっている。芸能事務所と手打ちしてナシにしたりソフトにするなど、折れないのは東スポと文春だけになっている。連載している人には甘いかもしれないが、それ以外に対しては頑張って頑張って闘っている媒体とも言える。あるタレントさんに、"ぶちまけたい話があるから雑誌を紹介してください"と言われ、文春を紹介した。記事にはならなかったが、他のマスコミがその人のことを批判的に書いた時、文春だけは中立的に書いていた。ちゃんとしている部分もある」と話す。その上で「文春が報じれば、あとのメディアは乗っかってやっても大丈夫という雰囲気がある」「ライバル誌が新谷編集長の不倫スキャンダルを追っているというのを聞いたことがある」とも明かした。
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180121/1516545031 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180123/1516674931 今回については、小室哲哉本人が性的関係であることを否定しているので、「不倫」は常に括弧で括っておくべきだろう。
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060909/1157773946 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060912/1158074582 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160330/1459343463 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160331/1459390045 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160415/1460685137 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464884753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160623/1466692840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160916/1473989840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170809/1502291499
*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050831 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050902 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060122/1137952844 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060118/1137582386 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060118/1137597351 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060122/1137899122 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060123/1138034290 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060127/1138329871 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060124/1138069211 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071027/1193510497 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080821/1219335534 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080901/1220261689 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110502/1304366060 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140719/1405789987 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150314/1426304189 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160208/1454926774 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160324/1458795081 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160616/1466046630 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171018/1508348476
*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160601/1464795142 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464884753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160605/1465087889