亀井亜紀子さん曰く、
菅政権になって、突然ハンコが悪者扱いされ始めた。行政のデジタル化が進まなかったのは、全てハンコのせい?セキュリティへの不安や行政に対する不信等の要素も大きいと思う。一つの論調で拙速に物事が進む時は要注意!ハンコは文化。素材やデザイン、運気を上げる等、新調する楽しさは捨てがたい。
— 亀井あきこ(衆議院議員・立憲民主党) (@kameiakikoweb) 2020年10月7日
それに対して、まことんさん*1;
「文化としての印鑑」は残るでしょう。観光地に行けば人力車が活躍しているように。しかし、「人力車を押す人の雇用が無くなるから自動車に反対」となるのでしょうか。合理性に欠けた押印作業が無くなるのは時代の趨勢。守るべきは印鑑業界の人々の生活と雇用であり、印鑑そのものでは無いと思います。 https://t.co/K5U3DmOY7b
— まことん 適応障害 中年 独身男のつぶやき (@makotonch) 2020年10月9日
立憲民主党、社民党など野党が訴えるべきは「日常業務での印鑑の存続」と取られるかの如き主張では無く、印鑑の需要が減る中で職を失う可能性のある人々の生活の保障と職業の斡旋、業態転換への支援でしょう。
— まことん 適応障害 中年 独身男のつぶやき (@makotonch) 2020年10月9日
この日本ではオンラインで完結するはずの業務でも、紙に印刷して印鑑押して「原本」を郵送、なんて事がビジネスや行政の現場で平然と行われているんですよね。そんなアホな事に割いている時間や労力を労働時間の削減や別な生産的な業務に回すべきだと思いますね。 https://t.co/gJPcG1VlaI
— まことん 適応障害 中年 独身男のつぶやき (@makotonch) 2020年10月9日
印章業界に関しては、例えば「象牙」とかでも言いたいことはあるのだけど*2。
さて、最近は御朱印ブーム。最近も「御朱印」を巡るblogエントリーを読んだばかり;
亮和「たった一枚の御朱印で……」https://ryona.hatenadiary.jp/entry/2020/10/05/210447
このブームは印章業界にとってはチャンスなのかも知れない。俗事の書類におけるハンコはオワコンになるのだろうけど、御朱印があるじゃないか! 先日、京都に遊んで二条城を見物したとき、二条城は寺社ではなくお城なので御朱印はありませんという注意書きがあった。つまり、寺社に限らず観光地なら御朱印があって然るべきだと考えている人はけっこういるということだ。まあ大衆の無知を嗤うことは容易いけれど、寧ろその無知に乗っかったかたちで、あらゆる観光施設で御朱印を用意すればいいのでは? さらに、自民党、立憲民主党、共産党、れいわ新選組といった政党も御朱印を用意すれば、御朱印目当てに信者以外の訪問者が増えるかも知れない。
ところで、最近、息子が印鑑が欲しいと言い出した。ビジネスとかでは今後ハンコというのは滅びていくんだよと言ったのだけど、息子によれば、そうじゃなくて、自分の描いた絵とかに捺したいのだという。そういう落款需要も喚起していけばいいんだよ、御朱印に加えて。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/11/012818 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/05/20/110919 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/07/08/091557 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/08/27/143705 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/08/29/013424
*2:See ハフポスト日本版編集部「あなたが押した印鑑の向こうには、「命」があった。象牙取引の「いま」を考える。」https://www.huffingtonpost.jp/entry/storyzougetowood_jp_5cd277abe4b0e524a47cd4ca Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/05/20/005421