別役実

最初は『デイリースポーツ』の記事で知った;


日本を代表する劇作家・別役実さんが死去 82歳、肺炎で
3/10(火) 16:36配信デイリースポーツ


 日本を代表する劇作家・別役実(べつやく・みのる)さん*1が3日に亡くなっていたことが10日、分かった。82歳。日本劇作家協会が公表した。日本語による不条理劇を確立した第一人者。尼崎県立ピッコロ劇団の代表も務めた。

 別役さんは長くパーキンソン病を患い、入退院を繰り返していたが、今年1月から体調を崩していたという。

 故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行った。喪主は長女でイラストレーターのべつやくれいこと林怜さん*2
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-00000101-dal-ent

朝日新聞』の記事;

劇作家の別役実さん死去、82歳 不条理劇を確立
2020年3月10日 17時02分


 不条理劇を定着させて日本の現代演劇に新分野を築いた劇作家の別役実(べつやく・みのる)さんが3日、肺炎のため死去した。82歳だった。葬儀は親族で営んだ。喪主は長女林怜(はやし・れい)さん。

 1937年、旧満州中国東北部)生まれ。早稲田大学在学中にカフカベケットに影響を受けた不条理劇を書き始め、被爆する男の孤独と不安を描いた62年の「象」で注目された。66年に演出家の鈴木忠志らと早稲田小劇場を結成した。

 68年に「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で岸田国士戯曲賞。劇団を離れ、70年「街と飛行船」「不思議の国のアリス」で紀伊国屋演劇賞個人賞、「ジョバンニの父への旅」で87年度芸術選奨文部大臣賞。70歳で発表した「やってきたゴドー」で2007年の紀伊国屋演劇賞個人賞と鶴屋南北戯曲賞を受け、息長く書き続けた。

 他に朝日賞など受賞多数。戯曲数は130本を超え、最も作品が上演される劇作家の一人と呼ばれた。本紙書評委員も務めた。

 12年、パーキンソン症候群にかかり、療養を続けていた。
https://www.asahi.com/articles/ASN3B5KCLN3BUCLV00R.html

別役実については、エッセイストとしての側面を言及すべきだろう。というか、別役さんの芝居を観たことがある人よりも別役さんのエッセイを読んだことがある人の方が絶対に多い筈だ。その中でも、『別役実の犯罪症候群』に代表される犯罪批評。かねがねTVのワイドショーのつまらないコメンテーターを見る度に、何故別役実を呼ばないの? ばっかじゃねぇ―! と思っていたのだった。私見によれば、別役さんの言葉による不条理表現を重視する演劇観は「早稲田小劇場」を共同で創設した鈴木忠志*3とはちょうど対極的な位置にあったのではないか。そのせいか、1970年から80年代にかけての小劇場シーンにおいては、敬して遠ざけられていた感じもする。そんな中で、別役を継承していたのがつかこうへい*4 だったということになる。「犯罪」への眼差しということだと、山崎哲*5とかになるのだろうけど。岩波新書編集部曰く、
西村正男氏曰く、