4人の死

相次いで、4件の訃報を知る。

日本経済新聞』の記事;


作家の小松左京氏が死去 「日本沈没

2011/7/28 15:05



 SFの草分け的存在で、大ベストセラー「日本沈没」などで知られる作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名=実=みのる)氏が死去した。80歳だった。

 大阪府生まれ。京大イタリア文学科卒。雑誌編集、工場の現場監督などの職を経験した後、漫才台本作家になる。1964年に「日本アパッチ族」を発表、歴史や文明をテーマにスケールの大きな空想世界を構築してSF作家の地位を確立した。73年の「日本沈没」は海底の地殻変動で日本列島が海に沈むというパニックを描いて300万部を超えるミリオンセラーになり、日本推理作家協会賞を受けた。

 他の主な作品に「首都消失」「果しなき流れの果に」「復活の日」など。小説のほか評論に「未来の思想」などがあり、70年に世界初の国際SFシンポジウムを組織したり、映画「さよならジュピター」の脚本、制作、総監督をこなしたりするほか、イベントのプロデュースも手掛けるなど、作家の枠をこえて多方面で活躍した。

 06年7月、日本経済新聞に「私の履歴書」を掲載した。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9C81E2E2E3E2E2E2E18DE0EAE2E5E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000

そういえば、最近豊田有恒に言及する序でに小松左京にちょろっと言及したことがあったので*1、このニュースにはちょっと複雑な感じを抱いた。小松左京というと、上の記事で言及されているようなマクロな大作が代表作ということになっているのだろう。また、記事では「漫才台本作家」をやっていたことが書かれているが、私としてはそういう大掛かりな作品よりも、落語的な風味のある小品、例えば『さらば幽霊』などの方が好きだったな。次に、レイ・ハラカミさん*2

楽家レイ・ハラカミさんが脳出血で死去
 音楽家レイ・ハラカミ(本名・原神玲)さんが脳出血のため27日に急逝したことを、所属レコード会社のヤマハミュージックコミュニケーションズが28日、公式Webサイトで発表した。40歳だった。以下全文

 音楽家・原神 玲(rei harakami 享年40歳)が 7月27日19時頃、脳出血のため急逝されました。 ここに謹んで哀悼の意を表し、故人のご冥福を心からお祈りするとともに、お知らせ申し上げます。
http://www.oricon.co.jp/news/music/2000288/full/

エレクトロニカ系には昏かったので(今も昏いけど)、ハラカミさんを知ったのは2004年の矢野顕子『ホントのきもち』を聴いたとき。それにしても「享年40歳」とは!
ホントのきもち

ホントのきもち

デイヴィッド・グッドマン*3も;

日本演劇を研究 デービッド・グッドマンさん死去


 日本の演劇や文学の研究者で米イリノイ大学教授のデービッド・グッドマンさんが25日、がんのためイリノイ州の病院で死去した。65歳だった。妻は作家・翻訳家の藤本和子さん。

 1960年代に来日してアングラ演劇に深くかかわり、現在の劇団「黒テント」の創立に参加。日本演劇に関する英語雑誌「コンサーンド・シアター・ジャパン」を編集・発行し、唐十郎佐藤信別役実らの演劇や、赤瀬川原平白土三平つげ義春の漫画などを世界に紹介した。日本演劇論などの著作や、近現代戯曲、小熊秀雄詩集など翻訳は数多い。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0727/TKY201107270868.html

最後は、以前に拙blogで言及したこともあり*4、これも一つの縁だと思うので、採り上げる;


森元首相の長男、森祐喜さん死去 酒気帯びで県議辞職


 森  祐喜さん(もり・ゆうき=元石川県議、森喜朗・元首相の長男)が25日、急性膵炎(すいえん)による多臓器不全で死去、46歳。葬儀は28日に近親者のみで行う。

 森元首相の秘書を経て、2006年の県議補選で初当選。だが2期目途中の10年8月に道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕され、議員辞職した。5月下旬から体調を崩し、金沢大学付属病院に入院していた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0727/OSK201107270029.html

Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110727/1311773456