私が大学に入った頃、キャンパスではよく「マルクス主義青年同盟」(略して「マル青同」)*1という党派が情宣のパフォーマンスをしていた。この人たちが普通の左翼党派と違うところは、一見すると日通か何かの作業服みたいな〈軍服〉を着て、活動していたことだ。撤収する際には、全員が集合・整列し、党中央に敬礼! という儀礼を行っていた。多分、私たちの世代にとっては、つかこうへいの『初級革命講座飛龍伝』とともに、〈左翼〉のイメージを形成する力があったのではないか(笑)。とはいっても、私よりも少し上の世代にとっては笑い事ではなく、1975年には岡山大学で殺人を犯している。
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それから、さらに20年以上飛んで、つい最近、「民主統一同盟」が「「がんばろう、日本!」国民協議会」*2という「改革保守」を名乗る中道右派的な市民団体になっていることを知る。「マル青同」の起源はばりばりの毛沢東主義であるML派であるが、こういう変容というのは進歩なのか退歩なのか、判断がつきかねる。
ところで、
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「日本共産党(行動派)」って、まだあるんだ! 日本では(勿論世界でも?)珍しく、堂々とスターリン主義を名乗る党派。この人たちは、30年近くの間、進歩も退歩もせず、スターリンをマンセーし続けている!