母子或いは2200人目の被害者

NHKの報道;


宿泊無断キャンセルでポイントを不正に得たか 親子を逮捕 京都
2020年1月22日 18時04分


ホテルの無断キャンセルを繰り返したとして51歳の女とその息子が逮捕されました。警察は宿泊予約サイトで得られる特典の「Tポイント」に目をつけて、全国のホテルなどで無断キャンセルを2200回以上行い、Tポイントを不正に得ていたとみて捜査しています。

逮捕されたのは住所不定の自称 自営業、岸田治子容疑者(51)と息子で自称 会社員の治博容疑者(30)です。

警察によりますと、2人は去年8月、インターネットの宿泊予約サイト「一休」を通じて偽名で予約した京都市の4つのホテルを無断でキャンセルし、業務を妨害したとして、私電磁的記録不正作出・供用や偽計業務妨害*1の疑いが持たれています。

「一休」を通じて予約すると、特典として宿泊代金の一部がTポイントとして還元されますが、ホテル側の手続き忘れなどによって、無断キャンセルでもTポイントが付与されるケースがあるということです。

警察は岸田容疑者が特典の「Tポイント」に目をつけて、去年2月から10月にかけて全国のホテルや旅館の予約と無断キャンセルを2200回以上繰り返し、およそ190万円分のTポイントを不正に得ていたとみています。

調べに対して、息子の治博容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、母親の治子容疑者は「覚えていません」と容疑を否認しているということです。

2人の所持品からは60枚以上のTポイントのカードなども押収されていて、警察は、不正が発覚しないように大量のカードを使いわけていたとみて、調べを進めています。


ホテル担当者「絶対許せない」
無断キャンセルの被害にあった京都市のホテルは、去年8月、宿泊当日の夜に、朝食付きツインルームの1泊の予約をインターネットの宿泊予約サイトを通じて受けました。
しかし当日、宿泊予定の2人は現れず、そのまま無断キャンセルされたということです。

このため登録時に入力された電話番号に連絡しましたがつながらず、その後警察から岸田容疑者が偽名で予約していたことを知らされたということです。

このホテルでは、無断キャンセルのあと宿泊予約サイトに連絡して手続きを行ったため、ホテル側が負担することになる特典ポイントは付与せずにすみました。

ホテルの担当者は「今回の事件は詐欺行為のようなもので、絶対に許せません。無断キャンセルは、毎月10件以上は起きており、本来宿泊できたはずの別の人が宿泊できなくなり、ホテルとしても大きな損害です。宿泊予約サイトには、入力する個人情報のチェックを厳格化するなど、対策をしてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200122/k10012254461000.html

先ず驚いたのはこの母子の若いこと。この母親、私よりも若いのに30歳の息子がいる。一瞬驚いたのだけど、これは私のライフ・コースが非平均的なものだからにすぎないだろう。
その次に驚いたのは、このホテルが2200人目の被害者だったということだ。それ以前の2199人の被害者は「無断キャンセル」されて損害を被っても、何も対処せず、被害を甘受していたことになる。大した被害じゃないと判断していたのかも知れない。でも、この母子だって、最初に「無断キャンセル」を実行したときにばれて、警察に突き出されていたら、ここまで罪を重ねることはなかっただろう。だから、「宿泊予約サイト」に「入力する個人情報のチェックを厳格化する」ことを要求するよりも、被害者の側が「無断キャンセル」されて、電話も繋がらないということがあったら、即TSUTAYA(など)や警察に通報するということを徹底すれば、この手の犯罪はかなり減るんじゃないだろうか。性交もとい成功経験を与えては駄目だ。
ところで、ポイント・カードのポイントを「特典」と思ったことはない。あれは、個人情報を売り渡した代価にすぎないでしょう。その意味では安すぎる。
See also


「無断キャンセル2200回? Tポイント不正取得? その手口は」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200122/k10012255021000.html