マサオじゃなかった

先ず警視庁切腹事件*1について;


警官切りつけ事件、72歳無職の男逮捕 容疑認める

2017年2月22日00時06分

 東京・霞が関の警視庁本部庁舎内で男が刃物を振り回して暴れ、警官を切りつけた事件で、警視庁麴町署は21日、埼玉県八潮市に住む無職の男(72)を銃刀法違反と傷害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているが、「警察官にけがをさせるつもりはなかった」と話しているという。

 署によると、男は同日午前11時ごろ、親族へのストーカー相談を理由に警視庁本部庁舎の1階待合室にいた際、持っていたかばんからナイフを突然取り出して自らの腹を切りつけるなどし、制止しようとした男性警部補(41)の左手指に軽傷を負わせた疑いがある。男も軽傷を負った。
http://www.asahi.com/articles/ASK2P7FQBK2PUTIL07H.html

動機とかについては触れられていない。新しくわかったことは、彼が「親族へのストーカー相談」ということで警視庁に来ていたこと、また被害者になった警官の階級。といっても、朝日は第一報から怪我した警官の階級を明示していたようだ*2。この爺さんも「ストーカー相談」ならば埼玉県警に行くのが筋だろうとは思ったが、「八潮市」だったら浦和へ行くよりも桜田門へ行く方が近いよねとも思った。
今度は名古屋の話。
朝日新聞』の記事;

男性「背中を押されて出血」 名古屋の地下鉄トイレ

2017年2月22日10時03分

 22日午前7時20分ごろ、名古屋市西区庄内通3丁目の市営地下鉄鶴舞線庄内通駅構内のトイレで、愛知県春日井市の団体職員の男性(54)が「誰かに背中を押されて出血した」と、近くの交番に届け出た。県警は刃物で刺された疑いもあるとみて、傷害事件として調べている。男性は病院で治療を受けており、搬送時には意識があったという。

 県警によると、男性がトイレで用を足している途中、背中を押された感覚があり、確認すると背中から出血していたという。
http://www.asahi.com/articles/ASK2Q368NK2QOIPE00C.html

この記事では勿論「団体職員」氏の名前は出ていない。これを読んで、もし彼の名前がマサオだったら*3不謹慎ながらくすくす笑っちゃう人も少なくないのでは? と思ったのだった。

「刺された」自作自演 偽計業務妨害容疑で逮捕 名古屋

2017年2月22日22時38分


 名古屋市西区の市営地下鉄庄内通駅構内のトイレで22日朝、団体職員の男が「背後から刺された」と交番に届けた事件で、愛知県警は同日、この男がうそをついていたとして偽計業務妨害の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認め、「けがをすれば、仕事にいかなくていいと思った」などと話しているという。

 西署によると、逮捕されたのは愛知県春日井市東野町3丁目、団体職員三浦勝容疑者(54)。午前7時20分ごろ、トイレ内で自分の背中の左下部を包丁(刃渡り13センチ)で刺した後、近くの交番に「見知らぬ男に背後から刺された」と虚偽の被害を申告。警察官を出動させるなどして県警の業務を妨害した疑いがある。

 背中には長さ約2・5センチの切り傷があり、署が治療を待って事情を聴いたところ、三浦容疑者は自分で刺したことを認めたという。包丁は、駅出口近くの植え込みで見つかったという。
http://www.asahi.com/articles/ASK2Q65J2K2QOIPE02J.html

彼はマサオではなかった。それにしても、動機が凄い! 腹ではなく背中を切るということで、切背というのだろうか。
これを読んで思い出したのは、醤油の話;


今村甲彦「なぜ人は“しょうゆを飲み過ぎる”と死んでしまうのか」https://allabout.co.jp/gm/gc/453978/


曰く、


実際に「しょうゆを1リットルも飲んだ人がいた」という報告が2013年になされています。


「米国でしょうゆ約1リットルを飲んだ19歳の少年が、ナトリウムの取り過ぎで瀕死の昏睡状態となった。その後、医師たちが工夫した治療法のかいがあって、後遺症もなく回復したとJournal of Emergency Medicine誌に報告された」


幸いにも医師たちの懸命な治療により一命をとりとめ、1カ月後には少年は大学に復帰したそうです。このように、急速に血液中の塩分(ナトリウム)濃度が上昇すると致命的な状態になりかねません。

三浦さんも醤油飲めば? 明治時代に徴兵検査から逃れるためにその前夜に醤油を飲んだ人がいたという話を聞いたことがある。史実なのか都市伝説なのかは知らない。でも、それをやったら、戦死する以前に病死してしまう可能性は高かったわけだ。