Gift!

朝日新聞』の記事;


賞味期限が8年前の食品、スーパーに置く? 警察が捜査

2016年5月27日21時47分


 愛知県清須市のスーパー「コンツネ二ツ杁(ふたついり)店」で、賞味期限を約3年過ぎたマーガリンなどが見つかった。愛知県警が27日発表した。店の防犯カメラには不審な中年女性が映っていたという。県警は偽計業務妨害事件として調べている。

 西枇杷島署によると、2013年7月28日が賞味期限のマーガリン六つと、2008年12月6日が賞味期限の小麦粉五つが見つかった。店によると、防犯カメラに自転車で来店した女性がマーガリンと小麦粉を置いている姿が映っていた。賞味期限切れのマーガリン二つと小麦粉一つが、販売されてしまった可能性があるという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5W6WB0J5WOIPE02R.html


賞味期限8年前の小麦粉、名古屋のスーパーにも

2016年5月28日18時36分


 名古屋市西区のスーパー「ヤマナカ庄内通店」で賞味期限が8年前に切れた小麦粉が見つかった。愛知県警西署が28日発表した。同県清須市のスーパーで26日に同じ期限の同一商品が見つかっており、県警は両事件の関連性を含めて偽計業務妨害容疑で調べている。

 署によると、見つかったのは2008年12月6日が賞味期限の500グラム入り小麦粉1袋。清須市内で26日に見つかったのと同銘柄、同容量の商品だった。5月22日に店の発注担当者が陳列棚で見つけた。開店前に確認した際はなかったため、同日に置かれたとみられる。客への販売はしていない。店長が清須市の事件を知り、28日朝に署へ通報した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5X5KKZJ5XOIPE00Y.html

たしかマルセル・モースの「贈与論」*1でも言及されていたが、そもそもゲルマン語では贈与=毒であり、英語では古義が廃れてしまったものの独逸語のGiftはいまだに毒という意味を保っているのだった。「自転車で来店した女性」が行ったのは(第三者から見れば)一種の贈与なのだが、受け取った店の側からすれば毒ということになるのだろう。その結果が「偽計業務妨害」。また、彼女は今後〈平成の女21面相〉と呼ばれることになるのだろうか*2
社会学と人類学 (1)

社会学と人類学 (1)

さて、賞味期限を8年過ぎた小麦粉って、具体的にどういうふうに劣化しているのだろうか。