犯罪が3つ

先ず『読売』の記事;


函館の食堂に腹いせ、水槽に洗剤入れイカ死なす
 食堂の水槽に洗剤を入れてイカなどを死なせたとして、函館西署は9日、北海道函館市千歳町、無職浅水卓也容疑者(34)を器物損壊容疑で逮捕した。


 発表によると、浅水容疑者は今年5月17日夜から18日朝にかけて、函館市大手町の食堂前に置かれていた水槽に、液体洗剤約350ミリ・リットルを流し込み、水槽内にいたイカカニ、ホタテ、アワビなど58点(6万7000円相当)を死なせた疑い。食堂では食材として使う予定だった。

 同署によると、浅水容疑者はこの食堂で働いたことがあり、調べに対し「店長に仕事のことで怒られ、腹が立ったのでやった」と容疑を認めているという。

(2010年6月9日13時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100609-OYT1T00620.htm

「この食堂で働いたことがあ」るって、何時頃のことなのか。時期よって「浅水卓也」のイメージはかなり変わってくるだろう。2か月前なら同情される可能性もあるが、3年前なら同情されることはあり得ない。多分。
そういえば、江戸時代にたしか摂津国の造酒屋で、主人に怒られた丁稚が腹癒せに酒の中に灰をぶち込んだら、濁り酒が澄んで、それが清酒の起源となったという話を聞いたことがある。水槽に洗剤をぶち込んでも魚介類が死ぬだけ。

『毎日』の記事;


偽計業務妨害:菓子パンに嘔吐物塗る 窃盗起訴の女、疑いで再逮捕−−寒河江 /山形

 菓子パンに嘔吐(おうと)物を塗りつけたとして、寒河江署は1日、寒河江市六供(ろっく)町、無職、菖蒲(あやめ)つよみ被告(39)=窃盗罪で既に起訴=を偽計業務妨害の疑いで再逮捕した。

 逮捕容疑は、5月6日午前10時〜午後1時ごろ、同市越井坂町のスーパーおーばん寒河江店(大谷良勝店長)で、陳列棚の菓子パンに嘔吐物を塗りつけ、店の業務を妨害したとしている。

 同署によると、菖蒲容疑者は「おいしそうだと思い、その場で食べたが、太りたくないのではき出してしまった」と供述しているという。同店では同様の被害が今年に入り数件あり、寒河江署は相談を受けていた。菖蒲容疑者は17日に窃盗容疑で逮捕され、28日に起訴されている。【鈴木健太
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100602ddlk06040079000c.html

「六供町」なのに6月9日ではなく、6月2日の記事。容疑者の苗字が「菖蒲」なのに5月ではなく6月のニュース*1。それから、ゲロというのは新聞記事では使えない言葉なのか。

今度は『毎日』;


カメ:甲羅に落書き「カメデス」 甲府舞鶴城公園

 甲府市舞鶴城公園の堀で、甲羅に白いペンキのようなもので「カメデス」と落書きされたカメ(体長約30センチ)が見つかった。公園を管理する山梨県都市計画課の担当者は「なるべく早く保護して落書きを消したい。絶対にまねをしないでほしい」と話している。

 同課によると、約7000平方メートルの堀にはカメやコイが多く生息しているが、所有者がいないため、器物損壊などの罪に問うのは難しそうだという。舞鶴城公園はJR甲府駅や県庁のすぐ近くで、観光客も多い。通勤途中の女性は「数日前から目にしていた。ひどい」と話した。【水脇友輔】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100610k0000e040012000c.html

犯人は顔に「カメデス」という入れ墨を彫り込んでやるべきだとは思うが。もしかして、1980年代に堀ちえみ主演の『スチュワーデス物語』を視た世代だったりして、と根拠無き推測。

*1:山形県ではひょっとして、菖蒲は5月ではなく6月なのかも知れない。