「何がしたいのか分からないまま人生が終わった」https://anond.hatelabo.jp/20190119193055
「終わった」という過去完了なので、タイトルだけ見たとき、遺書だと思った。「来月も、来年も、かわりばえのしない日々がただ続いていく」。そして、(日本人の平均寿命に準拠するなら)増田の人生は緩やかな下り坂を通って、あと40年余り続くことになる。宮台真司氏なら「終わりなき日常」*1というのだろうか(Cf. 『終りなき日常を生きろ』) 。しかし、その「かわりばえのしない日々」を表情もないのっぺらぼうとして見るのか、敏感に〈超越のしるし(signal of transcendence)〉を読み取っていくのかで、その幸福度はかなり違ってくる筈。まあ、大地震や大津波が起こったり、北朝鮮のミサイルが増田の住む町に偶々落下したりすれば、その「かわりばえのしない」「終わりなき日常」も忽ち一時中断してしまうわけだけど。
終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル (ちくま文庫)
- 作者: 宮台真司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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そういえば、以前NHKの大河ドラマで徳川慶喜を主人公にしたことがあった。慶喜は征夷大将軍を辞めた後も、長い余生を生きて、明治天皇よりも長生きをしたのだった(つまり、大正まで生きた)。ドラマは余生を描き切ることはなく、江戸時代が終わった時点で、慶喜の人生は終わったことにされてしまっていた。
「何がしたいのか分からないまま」の「人生」に対する増田の反省。もしかして、やなせたかし*2の影響?
なにがきみのしあわせ?
なにをしてよろこぶ?
わからないままおわる
そんなのはいやだ
*1:Mentioed in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060121/1137869912 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070202/1170441629 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070704/1183564169 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20071027/1193510497 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110630/1309460207 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110630/1309460207 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120318/1331998796 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131009/1381333783
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131016/1381886490 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131030/1383146473 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160811/1470931093 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20161023/1477236617 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170413/1492102499 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180501/1525182676 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180531/1527737235