二重の

どなたかが東野圭吾の「マスカレード」シリーズに言及していた*1。私もこの方と同じく小説は読んでいなくて、『マスカレード・ホテル』と『マスカレード・ナイト』という映画だけ観ている*2
探偵物といえばバディ(相棒)ということになるのだけど、「マスカレード」シリーズの特徴として、このバディが二重構造になっているということがあるのではないか? 表向きは、「新田浩介」(木村拓哉*3)と「山岸尚美」(長澤まさみ*4)がバディを組む。しかし、裏バディとして、「新田浩介」(木村拓哉)と「能勢」(小日向文世*5)というペアが存在しているのだった。これらの相棒たちは、たんなるキャラクターというよりも、木村拓哉とか小日向文世といった生身の役者たちに結びついて記憶しているので、まあ小説の方は読まなくてもいいかなと思ってしまう。また、脇役陣も豪華で、凄く人件費をかけているよね、と感じてしまう。

ところで、エンディングで、プロデューサーとして藤島ジュリー景子*6がクレディットされているのだけど、これは〈ジャニーズ映画〉なのだった。東宝集英社フジテレビジョンとともに「政策委員会」を担っていた「ジェイ・ストーム」という会社はそもそも「嵐」のCDをリリースするためのレコード会社だった(現在の社名は「ストームレーベルズ」)*7。さて、「マスカレード」シリーズは今後も映画化されていくのだろうか?