2010年代まで

Karin Kaneko and Kanako Takahara “Expert team reports on decades of sexual abuse by Johnny Kitagawa” https://www.japantimes.co.jp/news/2023/08/29/japan/crime-legal/johnnys-experts-report/


ジャニー喜多川*1による性的加害に関するジャニーズ事務所の「外部専門家による再発防止特別チーム」の報告。
これまでのBBC週刊文春の報道、また被害を訴えた元ジュニアたちの告発の事実性が改めて確立したといえる。私として最も驚いたのはジャニー喜多川による性的加害が2010年代まで続いたということだ。ジャニーは2019年に87歳で他界しているので、2010年代といえば最晩年であり、80歳を超えていた可能性もある。また、既にその頃は、文春との裁判においてジャニーの性的加害については事実認定がされていた筈なのだった。
さて、「外部専門家」たちは報告において、ジャニーの姪である藤島ジュリー景子の社長退任を勧告し、彼女自身も退任の意向を示したことがほぼ即時的に報じられた*2。そして、誰が次の社長になるのかということが話題になっている。問題なのは、彼女が社長であるということよりも、ジャニーズ事務所が株式も上場していていない非公開企業だということだろう。資本主義的企業を律するために必要なのは外部であり、株式の公開というのはそのひとつの手段だといえるだろう。公共財たるべきツィッターイーロン・マスクの私物と化していることを鑑みれば*3、或る程度以上の資本の規模の企業の株式公開を義務化するということも必要なのではないかと思う。