かっこよすぎ

承前*1

Okei「芸能人を謝罪に追い込む「不謹慎狩り」に箕輪厚介が怒り心頭 「こいつらはクズだなって言い続けるしかない」」http://news.livedoor.com/article/detail/15292639/


曰く、


北海道地震が発生した6日、女優の長谷川京子さんがインスタグラムに知人の誕生日を祝う投稿をして批判を浴び、謝罪に追い込まれた。大災害発生時に有名人のSNSを過剰に攻撃する現象は「不謹慎狩り」と呼ばれ、たびたび疑問視されている。
長谷川さん*2、お気の毒に。記事はこのトピックを取り上げたTOKYO MXの『ばらいろダンディ』という番組の話。この中で、編集者の箕輪厚介氏はこういう攻撃をする輩を「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」と呼んでいるのだと。

ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーとは、ネット上である種の正義感を振りかざす人たちのことで、大災害発生時に芸能人が SNS で楽しそうな投稿をすると、「被災した人がいるのに不謹慎」と攻撃をする。過去には熊本地震長澤まさみさんのインスタグラムが標的になっている。狙いすましたように攻撃し生活の憂さを晴らそうとしている可能性が指摘されている。

これに対して意見を求められた箕輪さんは怒りを表明し、自分のリアルな人生がうまくいかないのは仕方ないが、


「彼らは何か自分が被害にあったとか、自分のビジョンがあって言っているのではなく、芸能人や大手企業のサラリーマン、テレビ局の人が何かミスを犯した時に、なんでもいいから引きずり下ろそうってやってるだけなんで」
とコメント。不謹慎狩りをする人は、なんの信念もなく騒ぎに便乗しているだけと糾弾している。

「一番大事なのは相手にしないことですよ。長谷川さんはイメージを売ってる芸能人の方ですから 大変だと思うんですけどできるだけ『こいつらクズだな』って言い続けることが大事だと思います」
と持論を語った。ネット上でも影響力の大きい箕輪さんは、自身もSNSで絡まれることが多いのだろう。誰にとっても他人事ではないのだ。
「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」というのは勿論のこと、「不謹慎狩り」という言葉も知らなかったのだけど、引用された箕輪さんの言葉からは、嫉妬とは区別された劣情である妬み(envy)の作用*3を思い出した。また、それとは独立して、「不謹慎狩り」という字面から、そして下に引用する勝間和代さん*4の発言からは、昭和末期の天皇不豫を契機とした「自粛」騒ぎを思い出した。それにしても、「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」ってかっこよすぎでしょう。スーパーマンだとかワンダー・ウーマンだとか出てきそうだ。やはり珍走団以上に惨めったらしい言葉を探すべきだ。

しかし経済評論家の勝間和代さんは、SNSに慣れていれば、余計な投稿をしないこともやり方のひとつと諭す。パソコン通信時代だった19歳のころからネットをやっているという勝間さんは、ネット上での共通知識が皮膚感覚としてあるため、「この日(災害時)は、ご飯を食べる・遊んでいる画像は全部 NGです」と警告する。

「おかしいけれど、余計なトラブルを招くくらいなら、どうしても出す必要がない限り出さない」ときっぱり。そういった画像は友達限定で送ることを薦めている。