誰か読んだ?

山田邦和先生*1曰く、


山田氏がスクショを撮っている、「インカ帝国」は「ポルトガル人」が建国し、「マチュピチュ」は「ポルトガル人」によって建てられたというツィートは既に削除されているようだ。
この「羅音治人」という人、そのTwitterアカウントのプロフィールによれば、

1958年生まれ。東京大学法学部卒業。歴史系作家。新出版社、アーリアンプレスの設立に参加する。これまで「世界の真実」、「古典の真実」、「歴史の真実」の3冊の本を出版する。しかし、本を出版するたびにペンネームを変えていたので羅音治人(らいんはると)という名前では知名度ゼロのまま、SNSの世界にデビューした。
https://x.com/krokojp
ということだ。現在の活動は、プロフィールにも言及されている仙台にある*2「アーリアンプレス」という出版社であるらしい*3
代表の「黒子大流」氏曰く、

このアーリアンプレスという出版社は羅音治人という1人の著者専用の出版社です。
他の著者の本を出版する予定はいまのところありません。
まさしく、謎につつまれた出版社です。しかし、設立の趣旨は理解していただけたと思います。
(略)
羅音治人という「異能の書き手」が生み出す著作は人類を全盛期へと導く光のようなものです。
それは、ことによると人類に残された最後の希望かも知れない。人類に残された最後の希望とは大げさではないかと思われるかも知れません。しかし、それは決して誇張ではありません。

人類に残された最後の希望の光とも言うべき羅音治人の著作を世界中の読者に伝えるのが、われわれアーリアンプレスの使命です。
「アーリアン」とはサンスクリットに由来する言葉で「高貴な人」という意味です。世界中に散らばった高貴な魂を持つ人々に羅音治人の著作をお届けします。

羅音治人氏については、

1958年生まれ。
東京大学法学部卒業。
大学卒業後は、いわゆる「高等遊民」として自宅で研究に没頭する。
2002年、著作活動を開始する。
本名は非公開。

名園天孫(なぞの てんそん)の筆名で「みなみ出版」から『世界の真実』を刊行し出版界にデビューする。
デビュー作『世界の真実』では「名園天孫(なぞの天孫)」、第2作『古典の真実』では「バルテール・マーリン」というペンネームを用いる。現在、ペンネームは「羅音治人(らいんはると)」に統一している。

と述べられている。
「真史学」と呼ばれる 羅音治人思想について;

羅音治人はデビュー以来、2冊の本を刊行し、本年(2024年)8月、当社から3冊目の本『歴史の真実』を刊行します。
デビュー作『世界の真実』は2022年10月に、みなみ出版から刊行されました。続く第2作『古典の真実』は2023年8月に秀和システムから刊行されました。『世界の真実』、『古典の真実』、『歴史の真実』の3作から構成されるのが真史学シリーズです。

真史学とは文字通り真実を追求する史学、真実を土台にした史学という意味です。歴史が真実を土台にすることなど当然のことではないかと思われた方も多いと思います。ところが現在の主流を占める歴史学は真実を土台にしているとは言い難い。
とりわけ「歴史の断層線」の向う側、西暦1500年以前の世界を対象にする、いわゆる「古代史」の分野で、その傾向は顕著に見られます。

西暦1500年以前には、この世界のどこにも歴史は存在せず、その歴史なるものの大半は近代以降に創作されたものです。ところが、これまで、この重大な事実に誰も気が付かなかった。

こうした現状に対して歴史家、羅音治人は果敢に挑戦を始めました。

「歴史の断層線」、「西暦1500年以前には、この世界のどこにも歴史は存在せず、その歴史なるものの大半は近代以降に創作されたもの」だというのがその歴史思想の中心であるらしい。羅音治人は、『古事記』も『枕草子』も『源氏物語』も江戸時代に書かれたと主張しているらしい。また、新著では、『歎異抄*4は何と小林一茶が書いたと主張しているそうな。
ところで、羅音治人のこの壮大な「真史学」を読んだ人はどのように受容されているのだろうか? 私は1冊¥1500出して羅音治人本を買うつもりはないし、他人に勧めたくもないのだけど、誰か物好きな人がいらっしゃったら、感想を聞かせて下さい。