イマーゴ imago 1995年8月臨時増刊号 総特集=オウム真理教の深層 (中沢新一責任編集)
- 作者: 中沢新一
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1995
- メディア: 雑誌
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http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171202/1512180717に対して、
「ヨガ」に入門したつもりがこんなこと、あんなことになってしまった、ということで、これは前以て結果が書き込まれた「プログラム」ではなく、裏が出るか表が出るかわからない「プロジェクト」だったということでしょうか。
nessko*1 2017/12/02 13:25
わたしもそのイマーゴ、犯罪実話本のひとつとして所有しています。中沢新一は当時いろいろな雑誌で麻原オウムについて語っていて(語らざるを得なかったのかな)、そのなかでちょっと「おや?」となった箇所をいくつか今でも鮮明に記憶しています。
>ちょっと麻原を買いかぶりすぎなんじゃないの?
これはそうなんですね。麻原は、ヨガの先生としては大したもので、なにがしかカンの鋭いところもあり、ヨガの指導をされながら、時々おもしろいはなしを聞かされると、ファンになってしまう人が出るのはわかるのですが、あのカンのよさは、人気のある物書きなんかが持っているものと大差ない気がして。周りにいる人がうまく距離をとれていれば、話すと面白すぎるけれどもすばらしいヨガの先生だ、でおさまれた人ではなかろうかと、その点では麻原に同情的な気持ちも持っています。
中沢ですが、彼と同様に麻原と面談したことのある文化人との対談で、そのときの印象を語り合っていたんですけれども、麻原の両者への対応の仕方は、如才ない女なするようなやりかただなという感想を持ちました。中沢ら男性文化人のほうが、自分は麻原より上位にあるという前提で向き合っているので、そういう対応をする麻原を見誤るのでしょうね。だまされた、というけれども、麻原よりまず自分にだまされているのかもしれないんですよ。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171202/1512180717#c1512188728
まあ考えてみれば、現代社会において〈信じること〉或いは信者になるということは、実は途轍もなく禍々しいものを信じてしまうというリスク、信じた結果途轍もない不幸を蒙ってしまうというリスク(可能性)を引き受けつつ、信じる或いは信者になるということなのだった。法然上人に騙されて地獄に堕ちたとしても後悔しないという『歎異抄』に伝えられる親鸞の言*2。或いは、旧約に出てくる本物の預言者と偽物の預言者の区別の問題。
- 作者: 梅原猛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/09/08
- メディア: 文庫
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