300回忌

浅見茂晴「君津・久留里藩ゆかり儒学者 新井白石300回忌法要」『毎日新聞』(千葉版)2024年5月17日


君津市にあった久留里藩とゆかりがある江戸時代中期の儒学者新井白石(1657~1725)*1の300回忌法要が命日の19日、東京都中野区の高徳寺で営まれる」。


白石は久留里藩士だった父を持ち、江戸に生まれた。記録では16歳と18歳の時の2回、久留里を訪れているという。その後、儒学者、木下順庵に学び、甲府藩に仕えた後、徳川6代将軍・家宣と7代・家継に儒学を教える「侍講」として仕えた。儒教精神に基づく文治政治「正徳の治」を進めた。
中野区上高田1丁目にある高徳寺は浄土真宗大谷派の寺*2新井白石とその一族の墓だけでなく、「新井白石記念ホール」というのもあるという*3
ところで、この小さな記事を読んで思い出したのは、荻生徂徠*4が久留里と同じ上総の茂原で少年時代を過ごしたことである*5。また、今年はイマニュエル・カント生誕300周年である。