- 作者: 井波律子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 新書
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- 作者: 金谷治訳注
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/11/16
- メディア: 文庫
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本書は『論語』を一旦ばらして、テーマ別に再編集し、読下しと現代日本語訳とコメントを行っている。儒家思想の原像を知りたい人は、「君子」、「仁」、「孝」、「礼」、「道」、「文」、「鬼神」、「狂」という儒家の「キーワード」を解説した第2章を中心に読むべきだろう。
序
第一章 孔子の人となり
第二章 考えかたの原点
第三章 弟子たちのとの交わり
第四章 孔子の素顔
あとがき
主要参考文献
関連地図
孔子年表
人名索引
主要語句索引
堅実でバランスの取れた解釈。ただ、井波先生の華麗な語り口やレトリックを知る人にとっては、本書はちょっと物足りないともいえるだろう。井波先生でも『論語』という権威を前にしてたじろいでしまったというよりは、著作のスタイルの問題だと思う。井波先生が得意とするスタイルというのは所謂列伝。例えば、『酒池肉林』にしても『破壊の女神』にしても『中国の隠者』にしても、短めの伝記が何本か並列されることによって、全体としての何某かの意味が生成される。本書も、例えば孔子のライヴァルたち、或いは弟子たちの列伝(銘々伝)であれば、もっと面白くなっていたかも知れない。
- 作者: 井波律子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/03
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- 作者: 井波律子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 井波律子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/03
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こうして自己流で楽しんでいた私の『論語』体験は、今からちょうど四十年前の一九七二年、桑原武夫先生が『論語』(現在はちくま文庫)を執筆されたさい、吉川先生*2からお話があり、一年余りお手伝いしたことによって大きく転換した。孔子も桑原先生も本質的に明朗闊達、健やかな陽性の人であり、桑原先生が深い共感をもって描きだされる孔子像は、まことにいきいきとした存在感があり、私はいつも胸おどる高揚感を覚えた。ちなみに、このときはじめて、古注、新注、伊藤仁斎の『論語古義』、荻生徂徠の『論語徴』など、主要な注釈を入念に当たる術も知った。(pp.222-223)
- 作者: 桑原武夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1985/12
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*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060329/1143638198 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091102/1257130320 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100114/1263433702 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100205/1265303754 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110215/1297745581 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110612/1307897878 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130416/1366078393 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130424/1366781245