柄谷から

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-853.htmlへのコメント欄から;


ちなみに湯浅誠氏が東京大学大学院で研究していたのは、江戸前期の儒学者伊藤仁斎です。
いうなれば、湯浅氏はバリバリの保守思想家なのです。
kojitaken さんの分類法に従えば「右翼」あるいは「極右」となるかもしれませんねえ(笑)。
雨宮処凛さんを介して、湯浅誠さんと佐藤優さんの知的交流が今後活発になりそうだということも指摘しておきましょう。

2009.02.25 23:57 URL *1| 喜八#WE/hy34.

かなりアレなコメントで、おいおい?と思っていたら、ちょっぴりましなフォローが出ていた;

>ちなみに湯浅誠氏が東京大学大学院で研究していたのは、江戸前期の儒学者伊藤仁斎です。 いうなれば、湯浅氏はバリバリの保守思想家なのです。

儒学者を研究していたから保守思想家というのは、甚だ疑問です。

たとえば、「日本封建制イデオロギー」という著作で有名な永田広志は、日本における史的唯物論の草分け的な人で、決して保守思想家ではありません。この人は、著作を読めば分かりますが、江戸時代の儒学者をたくさん研究しています。だから「日本封建制イデオロギー」を著作したのです。
要するに、「(原始)共産制社会→(古代)奴隷制社会→(中世)封建社会→(近代)資本主義社会→・・・・・」と云う階級闘争史観に依拠している人は、儒学封建社会を支えたイデオロギーでもあると一般的に解釈されているわけですから、儒学者の思想を研究するのは必然でもあるわけです。

2009.02.26 11:33 URL | ・ #sSHoJftA 

ところで、私の世代、というか1980年代に知的青春時代を送った人が伊藤仁斎を読むようになったのは柄谷行人の影響が強いのではないかと思う。特に、後に『ヒューモアとしての唯物論』に収録された論攷とか。仁斎に限らず、荻生徂徠にしても本居宣長にしても上田秋成にしても、柄谷行人によって江戸時代に目を向けたという人は少なくないのではないかと思う。
ヒューモアとしての唯物論 (講談社学術文庫)

ヒューモアとしての唯物論 (講談社学術文庫)

また、「陰謀論」において糾弾されるべきなのは何よりもその哲学的素朴さと知的なひ弱さであろう*2
中川昭一*3だけど、結局、古今亭志ん生(五代目)や高田渡よりも人格的に劣っている、ただそれだけの話ではないの? ところで、拙blogの過去の記事を検索していたら、中川昭一の問題言動に言及しているのが見つかった;


http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061016/1161008215
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061023/1161631289
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061028/1162060956