「日曜日」以前は?

「松戸神社 神幸祭」『Ciao』(新京成電鉄)163、p.8、2022


曰く、


松戸神社*1は江戸時代初期に御嶽社として創建。水戸街道を往来する水戸家の家臣をはじめ、水戸黄門こと徳川光圀*2にも崇拝された松戸の総鎮守です。毎年10月18日の例大祭直前の日曜には各町会の神輿が集合、松戸駅周辺を練り歩き、松戸神社に宮入りします。今年は10月16日(日)に2020年より延期されていた「神幸祭」の斎行が予定されています。
神幸祭は鎮守の神様が行列とともに町内を巡行する祭り。江戸時代中期には水運で松戸と交流が盛んだった江戸日本橋から伝承されたと考えられています。四方を守護する東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武の霊獣「四神」の像を従えた宮神輿が巡行する行列は、かつて「松戸の大祭り」と呼ばれ、周囲の地域からも多くの人が集まったそうです。
にも拘らず、昭和初期には廃れてしまい、「四神像」も行方不明になってしまった。しかし、1989年に「松戸神社の神輿庫」から「四神像」が発見され、翌1990年に神幸祭は復活した。

神幸祭は本来、10月18日が日曜にあたる年に行われ、復活してからは現在まで5回斎行されています。今年は行列の規模を縮小して催され、境内で「発輿祭」が行われた後、ちょうちんを先頭に稚児行列が行列を扇動、神様を警護する四神像を筆頭に各種の旗、鉾、神輿が松戸駅西口の町内を巡行する予定です。
「日曜」であることが重要な意味を持っているようだ。しかし、日本に週とか曜日という概念が導入されたのは明治時代以降だろう。しかし、祭りは江戸時代からある。日曜日という概念がなかった時代の祭りはどうだったのだろうか?