188?

『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;


2019年02月11日 11時06分 JST | 更新 1時間前
「神社界のディズニーランド」として話題。御岩神社に行ってみた。
188柱の神様がまつられています

朝日新聞社提供

「神社界のディズニー」に神様ほぼ全て 半信半疑訪れた

 「一度お参りすれば、日本のほぼ全ての神様にお参りできる」と話題のパワースポットがある。茨城県日立市入四間町の御岩(おいわ)神社は近年、188柱の神様がまつられていることから、「神社界のディズニーランド」としてテレビやSNSなどで紹介されている。半信半疑で訪れた。

 2月上旬、標高約530メートルの御岩山のふもとの神社を訪れると、平日午前中にもかかわらず20台以上の車があった。群馬や品川、いわきなど、県外ナンバーが多い。少し歩くと、野鳥が鳴き、木漏れ日が差し込む中にたたずむ鳥居が見えてきた。参道には御神木、楼門を過ぎると、稲荷大明神大日如来像などがまつられたお堂などが次々とあらわれる。山頂へ続く参道にもお宮や鳥居があり、お地蔵さまが至る所にある。

 御神木の前で自撮り写真を撮っていたのは宇都宮市の高校2年、坂本優月さん(17)。「茨城に何でも願いがかなう場所がある」というブログを見て、家族と初めて訪れた。「バレー部でレギュラーになってインターハイに出場したい」と話す。茨城県ひたちなか市の主婦鴨志田優子さん(41)は2年前に長女(当時14)と参拝後、長女の所属するバスケットボール部が、前年は出場もできなかった県大会で優勝したという。

 ネットなどでは、「オペラ歌手が神社で歌っていると虹色の光が差した」「山のわき水を飲むと目が良くなった気がした」などのエピソードが書き込まれている。

朝日新聞デジタル 2019年02月11日 08時16分)
https://www.huffingtonpost.jp/2019/02/10/oiwa-shrine-power-spot_a_23666284/

まあ、寺とか神社というのは〈宗教テーマパーク〉でなければいけないと思うのだ。言葉にすれば抽象的になる宗教の教理やコスモロジー衆生に体感させるためにも*1
御岩神社サイトの「御由緒」に曰く、

当社は創建の時期は不明ですが、縄文晩期の祭祀遺跡の発掘や、日本最古の書の1つ「常陸風土記」(721年)に「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」とされる事から、古代より信仰の聖地であった事が窺えます。
御祭神は国之常立神 大国主神 伊邪那岐神 伊邪那美神 大山祗神 ほか20柱御岩山総祭神188柱を祀り、中世には山岳信仰とともに神仏混淆霊場となり、江戸時代に至っては水戸藩初代徳川頼房公により出羽三山を勧請し水戸藩の国峰と位置づけ、徳川光圀公(水戸黄門さま)など藩主代々参拝を常例とする祈願所でありました。 
仏像の現存、境内の遺跡、祭事内容など古代信仰(古神道)、神仏習合色が色濃く残り、「神仏を祀る唯一の社」として、他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えております。http://www.oiwajinja.jp/jinjasyoukai.html
「188柱」というのは「御岩山」全体の話で、「御岩神社」それ自体としては26柱ということになる。
それはともかくとして、「パワースポット」*2としての霊験を補強しているのは、「宇宙飛行士」に纏わる伝説だろう。例えば、

この神社のすさまじいパワーは、なんと複数の宇宙飛行士が宇宙から証言しています!
アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル氏が、宇宙から地球を眺めた時に一か所、ものすごく光っているところがあって、その緯度・経度を調べると、ちょうど御岩神社だったと語っています。また、日本初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんも、日本に光の柱が立っていて、その場所を調べていたら日立の山の中だったと語っていたとか。
地球外に出たことのない私たちには検証しようがないですが、パワースポットとして宇宙のお墨付き!?の偉大さですね。
(O.ERIKA「宇宙のお墨付き!?八百万の神々が大集合の御岩神社」https://goriyaku-search.com/?p=641
副島隆彦ちぇんちぇーはどう思っているのだろうかというのも興味深いけれど、「語っていたとか」という伝聞表現であることに注意されたい*3
さて、歴史的に見るなら、奥宮の「賀毗禮神宮」や「薩都神社中宮*4に祀られている「立速日男命」*5が重要かもしれない。『常陸国風土記』にのみ登場する神で、ここの地主神なのでは?
因みに、一度に多くの神々を拝むということなら、京都の吉田神社*6の「斎場所太元宮」*7に及ぶところはないだろう。何しろ「天神地祇八百萬神」を祀っているのだから。