「黒猫」など

臼井康兆「生誕120年 金田一耕助生みの親・横溝正史 語り尽くす 台東区 聖地・黒猫亭で「金曜 毎月第一」に集う」https://www.tokyo-np.co.jp/article/165610


今年は横溝正史*1の生誕120周年。
「横溝ファンの聖地」と言われるカフェ&バー「西浅草黒猫亭」*2について。「黒猫亭」の由来は横溝正史の短篇「黒猫亭事件」*3
また、何故か石坂浩二のコメント;


横溝さんは当初、僕のことを「金田一耕助のイメージと違うのでは」と思ったそうです。1作目の映画「犬神家の一族*4のロケでぼやがあり、僕が羽織袴の衣装のまま、はだしで駆けて見に行った。すると、現場にいた横溝さんから「おっちょこちょいで、イメージ通りだ」と褒められました。
 横溝作品の底流には、戦争と家族があります。戦争のドロドロした膿(うみ)が、怨念となってある家族を襲う。作品には、戦争批判が込められているんです。
 そうした怨念や事件の謎を解明しても、金田一は犯人を警察に引き渡したりしません。映画では「犯人はあなたですね」と自ら告げに行き、犯人の自殺さえ見逃してあげる。探偵というより、物語のまとめ役のようです。
 映画の市川崑(こん)監督からは「金田一は神の使いだ」「天使だ」と言われました。事件を見届けに来た存在であり、犯人に対しても愛情深い。そこが、人々の共感を呼ぶのかもしれません。