観ないけど論じたい症候群?

北村紗衣さん*1のツィート;


大野裕之*2曰く、
「映画」を観ていないのに「映画」を論じたい、「舞台」を観ていないのに「舞台」を論じたいと思う人の形成(making of)という別の重要な研究テーマになるんじゃないか。
ところで、映画や舞台の研究というと、全ての映画や舞台が観られるわけではないという事実に突き当たる。舞台の場合、見逃してしまったら、その映像が残されていれば別だけど、二度と観ることができない。また、映画の場合でも、フィルムがもう存在しない、フィルムの所在がわからないという映画は少なくない。論の構成によっては、そのような不在の映画を、シナリオなどを基にして想像的(妄想的?)に再構成する必要が出てくるかもしれない。そのための想像力(妄想力?)の少なからぬ部分は、存在する映画をどれだけ観ているのかということに依っていると言っていいだろう。