「伊勢神宮「天皇からのお供え物」を元職員がヤフオクに出品していた」https://www.news-postseven.com/archives/20210611_1666198.html
曰く、
最近流行り(?)の竹平蔵というか、「中抜き」(誤用)*2ではなく、お下がりを流したということで、〈下抜き〉ということになるのだろうか? それはそうとして、「幣帛」を「落札」したのはどんな人だったのかというのも興味深そうだ。
皇祖神・天照大御神を祀る伊勢神宮*1では、重要な祭礼の際に天皇から勅使が遣わされ、「幣帛(へいはく)」という絹織物などの供物が奉納される。「幣帛は供物の総称なので様々な物がありますが、『帛』とはもともとは布地を表わした語で、金銭のなかった古代、神に祈りを捧げる際には織物が貴重品として供えられていたことに由来します」(神社関係者)
その貴重な幣帛が、ネットオークション「ヤフオク!」に出品されていることが発覚した。「伊勢神宮 超希少 撤下(お供えした後の)幣帛」という商品名で、説明欄にはこうある。
〈伊勢神宮の撤下幣帛になります。紙に巻かれているのは正絹で白、黒、緑、黄色、赤。(中略)神嘗祭の準備でそれまでのを下げて、祭祀職員に配られます。値引きは可能です〉
即決価格4万2000円で出品されたが、5月26日までに出品は取り下げられている。いったい何があったのか。
「幣帛がヤフオクに出品されていることが神社関係者の間で知れ渡り、問題になったのです。確かに毎年10月に行なわれる神嘗祭で、天皇陛下から奉納された幣帛がお供えが終わった後、職員に配られることがある。職員が幣帛を関係者に譲ることはあるが、天皇陛下から奉納されたものをネットオークションに出品するなど聞いたことがない」(前出・神社関係者)
出品者は過去にも〈大変希少で、この機会にいかがでしょう〉などのセールストークを添えて「幣帛」を出品し、今年3月には1万7000円、4万円でそれぞれ落札されている。神職の袴、「折櫃(おりびつ)」という祭礼で神饌(神に供える食べ物)を入れる小箱なども出品していた。
「いずれも伊勢神宮の職員しか持ち得ない貴重なもので、しかも発送元は三重県。辞めた職員が出品しているとしか考えられない」(同前)
*1:See alsohttps://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20061118/1163816454 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080912/1221228659 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090309/1236615091 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100413/1271179295 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100708/1278560692 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131128/1385602728 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160131/1454205248 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170411/1491877905 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/01/23/112933 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/21/030110 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/11/004916 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/14/011456 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/19/104356 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/20/110242
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/06/08/003654