「米軍募集のポスター」

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080911/1221146085に対して、


kurosan 2008/09/12 13:00
盗作(?)ではなく、徴兵ポスターとの類似が問題だったのでしょう。行政イベントとはいえ「祭り」と戦争との結びつきに神経をとがらせたのではないでしょうか。それは伊勢神宮が鎮座し、明治末期に神社整理のモデル県とされた三重県だからこそというふうにも想像します。
というコメントをいただく。http://d.hatena.ne.jp/sean97/20080911/p2のコメント欄の方で、『中日新聞』の記事が指示されていました;

米兵募集の絵柄とそっくり 伊賀のにぎわいフェスタポスター

2008年9月11日


 伊賀市で8月に開かれた夏祭り「市民夏のにぎわいフェスタ2008」のポスターが、第1次世界大戦で米陸軍が兵士募集に使っていたポスターの絵柄と似ていることが10日、分かった。市議会の一般質問で「不適切」と指摘を受けた今岡睦之市長は「市民から指摘を受け初めて知った。もう少し穏やかなポスターの方がよかった」と非を認めた。

 この日、再開した定例市議会本会議の一般質問で、共産党の森永勝二議員が「市民から怖い顔していると指摘があり、調べたところ米軍募集のポスターの引用だった。市民まつりにはふさわしくないのでは」と市の見解をただした。

 「市民夏のにぎわいフェスタ2008」は市や上野商工会議所でつくる実行委員会が主催。市によると、実行委員会のメンバーの広報担当者が市外の催しで同様のポスターを見かけ「遠くからでもインパクトがある」と絵柄に採用した。

 引用が指摘された兵士募集のポスターとは服装がジャケットから浴衣に変わった点以外はほぼ同じだった。「にぎわいフェスタ」のポスターは1000枚が市内に張り出されたほか、同じ図柄のチラシ3万8000枚が市内全戸に配布された。

 市はイベントに対しポスター制作費などを含めて130万円を負担している。半田泰士産業振興部長は「気がつかなかったのは怠慢だった。来年は市民の理解を得られるものにしていきたい」とした。

 (平井良信)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20080911/CK2008091102000029.html

こちらの方では、「米軍募集のポスター」が問題だったということが言及されています*1。これについては、「三重県」というより(三重といっても、ここは伊勢ではなく伊賀)、突っ込みを入れたのが「共産党」の議員だったという方がミソではないかと思います。共産党といえば、一昨年の9月の『赤旗』に、稲田朋美自民党の若手議員が「軍歌をうたいつぐ会」というのを企画したという報道があって、その中で「軍用迷彩服を着用し、モデルガンを手にするのが趣味というメンバーもいます」と、軍事オタク=軍国主義者という印象操作を行っています*2
ただ、一方でこのUncle Samのポスターは反戦ポスターとしてパロディが作られてきたという歴史があり、今でも(例えば)Uncle Samの顔をブッシュや安倍晋三橋下徹そのまんま東にすげ替えれば、そのまま反戦ポスターとして通用するのではないかと思いますが。

*1:この記事には、オリジナルとぱくりの2枚の画像が添えられている。

*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060911/1157950297