- 作者: 山田登世子
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- 発売日: 2019/06/21
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山田登世子「デフォー『ロビンソン・クルーソー』」(in 『書物のエスプリ』*1、pp.86-87)
ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』*2を巡って。
それにしても、ロビンソンというこの「単身者」は生きるのに少しも女(母)を必要としない。彼は海から生まれ、息子のフライデーもまた海から授かる。資本主義の勤勉の島は、女をしめだした「男の帝国」なのだ。この長大な冒険小説が実に「女っけのない」小説であるという事実は、勃興期の資本主義がいかに男性中心の社会であり、その申し子たる小説がいかにマッチョなジャンルであるのか、あらためて教えてくれる。(p.87)
- 作者: デフォー,Daniel Defoe,平井正穂
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/10/16
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- 作者: デフォー,Daniel Defoe,平井正穂
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*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/26/020925
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20050824 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070618/1182113659 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100630/1277877221 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180118/1516247253