あの都市伝説は？ - Living, Loving, Thinking, Again

承前*1

「週刊文春」編集部「“戦争暴言”丸山穂高議員　国後島で「女を買いたい」と外出を試みる」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190522-00012009-bunshun-pol

「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」の後。

丸山氏は“戦争暴言”の後、「俺は女を買いたいんだ」と禁じられている外出を試み、事務局スタッフや政府関係者ともみ合いになったという。売買春は日露両国で共に違法行為である。
　元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏*2が指摘する。
「戦争発言よりも、外出の方が大問題です。丸山氏が酔っ払ったまま敷地外に出ていれば、ロシア警察に保護されるはずです。しかし日本政府としてはロシアの管轄権を認められず、釈放を要求するしかない。そうなれば一気に外交問題となり、北方領土交渉に影響を及ぼしかねません」
「ビザなし訪問」を主催する「北方四島交流北海道推進委員会」は、「丸山議員が外出しようとしたため、それを止めたのは事実」と答えたが、言動の詳細についてはコメントしなかった。丸山氏にも取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。

佐藤優「「暴言」丸山議員は早期辞職を」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00000371-sph-soci

曰く、

本件は酔っ払いの暴言では済まされない。酩酊した丸山氏は「決まりに反して友好の家の敷地から出ようとした」という。丸山氏が友好の家の敷地外に出て、大声でわめき散らしていたら、酩酊者としてロシア警察に保護された。
　そこで、警察官に丸山氏が北方領土を戦争によって取り返すという趣旨の話をしたならば、逮捕された可能性がある。ロシアでは、戦争をあおる行為が刑事犯罪とされているからだ。
　日本としては、ロシアの管轄権行使を認めるわけにはいかない。従って、丸山氏の即時釈放を要求することになる。日本では戦争をあおる行為は、言論の範囲に留（とど）まるならば、法的責任は生じない。日本政府が、戦争による北方領土問題解決の可能性を主張する丸山氏を守らざるを得ない状況が生じたならば、ビザなし交流をロシアは止めた。また、北方領土交渉も停滞した*3。

（前略）ガルージン駐日ロシア大使から鈴木宗男氏*4にも「丸山穂高先生の発言をどうとらえればよいか」と照会があったので、鈴木氏は「常軌を逸した人間が酩酊した上での暴言なので、政治性はない」と説明したとのことだ。
　ガルージン大使が本国に鈴木氏の見解を伝えたので、ロシアは激しい反応をしていないのだ。丸山氏のような輩（やから）は一刻も早く政治家を辞めるのが国益にかなうと思う。

丸山の「女を買いたいんだ」発言で思い出したのだけど、昔、まだ外遊という言葉が生きていていた頃に誰かから聞いた話。政治家が外遊すると、現地の在外公館の外交官たちは２種類の無償労働を課せられた。ひとつは〈夜の女〉を手配すること、もうひとつは政治家の後援会会員に出す絵葉書の宛名書き。これが全く根拠のない都市伝説に過ぎなかったのか、実際にそういうことがあったのかは知らない。

*1:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/05/14/094510

*3:前のセンテンスも含めて、この過去形はおかしい。