クロスこそ

産経新聞』の記事;


性交渉、経験なしが25% 日本の18~39歳男女 雇用も影響
2019.4.8 10:40ライフくらし


 18~39歳の日本人の25%に異性間の性交渉経験がないとする研究結果を、東京大とスウェーデンカロリンスカ研究所のチームが8日付の英医学誌BMCパブリックヘルスに発表した。平成27年時点の推計で、23年前の20%から増えていた。1万人以上の調査データを分析した。

 調査では、特に雇用や経済状態が不安定な男性で割合が高い一方、未経験の男女の8割に結婚願望があった。チームは「性交渉がないのは本意ではない可能性がある」とみている。

 国立社会保障・人口問題研究所が行う出生動向基本調査のデータを使った。平成4年と27年を比べると、未経験の割合は男性が20%から25・8%、女性が21・7%から24・6%に増加。割合は上の年代ほど少ないが、15年は35~39歳男性の9・5%、女性の8・9%が未経験で、92年からほぼ倍増した。

 22年調査の分析では、25~39歳男性で、パート・有期雇用、無職や収入の低さが、未経験と関連することが判明。年収300万円を切ると割合は跳ね上がった。
https://www.sankei.com/life/news/190408/lif1904080018-n1.html

先ず内容とは関係なく興味深いところがあった。突然「15年」というのが出てきて、「平成4年と27年」じゃなかったっけ? と一瞬戸惑うと、続いて「92年」が出てきて、2015年のことだったのかと気がついたのだけど、元号を偏愛する産経的世界観が一瞬綻びを見せていたのだった。これを執筆した記者が処分を受けないことを希望する。
さて、肝心の論文のリンクもないし、読んでいないのだけど、童貞率(処女率)というのは「出生動向基本調査」*1が公表される度に、オンライン/オフラインの世間を一時的にざわつかせていたのでは? 寧ろこの「東京大とスウェーデンカロリンスカ研究所のチーム」のコラボレーションの意味は、そうした童貞率(処女率)を収入や就業形態といった変数とクロスさせたところにあるのでは? そういえば、「キモくて金のないオッサン*2というのがバズ・ワードになったのは平成27年或いは2015年のことではなかったか。勿論、問題を「オッサン」に限定することはできないけれど。