「完結出生児数」という言葉

『朝日』の記事;


夫婦の生涯出産数、初めて2人を割る 平均1.96人



 夫婦が生涯にもうける子どもの数が昨年時点で1.96人と、調査を始めた1940年以来、初めて2人を下回った。国立社会保障・人口問題研究所が21日、出生動向基本調査(夫婦調査)の結果を公表した。

 調査は基本的に5年ごとに実施。今回は昨年6月に妻が50歳未満の夫婦9050組に聞き、7847組から有効回答を得た。

 結婚から15〜19年たつ初婚同士の夫婦の最終的な平均出生数は1.96人。前回の2005年調査より0.13人減った。出生数の指標では「合計特殊出生率」も知られるが、こちらは未婚を含む女性1人が生涯に産むと想定される子どもの数で、昨年は1.39だった。これに対し、今回の数値は結婚している女性が対象で、「完結出生児数」と呼ばれる。

 子どもがいない夫婦は全体の6.4%(前回5.6%)、1人は15.9%(同11.7%)。0〜1人の夫婦が初めて2割を超えた。

 過去5年間に結婚した初婚同士の夫婦をみると、出会った時の平均年齢は夫が25.6歳(前回25.3歳)、妻が24.3歳(同23.7歳)でともに上昇。結婚までの平均交際期間は4.3年(同3.8年)で、平均初婚年齢も夫が29.8歳(同29.1歳)、妻が28.5歳(同27.4歳)と、晩婚化が進んだ。

 これらのデータは、同研究所が来年初めに公表する人口推計などの基礎になるが、金子隆一・人口動向研究部長は「出生力低下の傾向は織り込み済み」と説明。出生率の将来見通しには大きく影響しないとみられる。

 夫婦が知り合ったきっかけは、「職場や仕事で」と「友人・兄弟姉妹を通じて」が3割ずつで並んだ。結婚を決めたきっかけ(複数回答)は、妻の結婚年齢が25歳以上の夫婦では、「年齢的に適当な時期だと感じた」が5割を超えたが、妻が25歳未満の夫婦では「子どもができた」(いわゆる「できちゃった婚」)が5割を占めた。

 一方、「理想の子どもの数」は2.42人だったのに対し、「実際に持つつもりの子どもの数」は2.07人にとどまった。理想の子ども数を持たない理由(複数回答)は、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」が6割を占め、若い夫婦ほど、この割合が高くなる傾向がみられた。

 不妊を心配したことがある夫婦は31.1%(前回は25.8%)、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は16.4%(同13.4%)にのぼり、いずれも前回より増えた。(稲垣大志郎)
http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/TKY201110210129.html