金井かおる「東おおびん、西だいびん? ビールの大瓶読み方問題、言葉の原則からいうと…」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190914-00000002-kobenext-soci
「大瓶」をどう読むのか。「おおびん」か「だいびん」か。
但し、ビール業界ではどちらも使うし、「東西差」もないという。
8月24日から7日間、ツイッターの神戸新聞公式アカウントでアンケートしたころ、2322票が投じられた。内訳は、「だいびん」(東日本在住)3%、「だいびん」(西日本在住)55%、「おおびん」(東日本在住)11%、「おおびん」(西日本在住)32%だった。東日本では「おおびん」優勢、西日本では「だいびん」優勢という傾向がうかがえた。
日本語学者の意見;
純東国人だけど、私も「おおびん」という。「だいびん」といった記憶はない。重箱読み*1や湯桶読みは避けるべきだという規範は共有しているつもりだけど、何故かあまり気にならない。
日本語研究のプロ、佐竹秀雄さんに聞いた。武庫川女子大学言語文化研究所の前所長で、現在は日本漢字能力検定協会現代語研究室長を務める。ー「だいびん」「おおびん」どちらが正解ですか。
「正しい、間違いはありません」
佐竹さんによると、和語と漢語が関係しているという。一般論として2つの語がつながるとき、日本生まれの和語(訓読み)と中国由来の漢語(音読み)が関係する。和語と和語、漢語と漢語が結びつきやすい。大瓶の場合は、「瓶」が漢語なので、漢語の「大」と結びつきやすい。しかし、中には例外もある。例えば、「お元気」は、和語の「お」と漢語の「元気」が結びついている。「元気」は漢語が日常化し、元からある日本語のような扱いになったと考えられる。
ー大瓶の場合は?
「言葉の原則からいうと『だいびん』になります。しかし『お元気』と同じように『瓶』自体が日常化し、元からある日本語のようになっているので、和語+漢語の『おおびん』でも不自然ではないと考えられます」
ところで、小瓶はショウビン、それともコビン?