「ふしゅう」

『朝日』の記事;


村山談話をフシュウ?」、首相誤読 議事録は「踏襲」
2008年11月10日22時9分

 麻生首相が国会で、戦争責任に関する過去の政府談話を「ふしゅう」する、という答弁を重ねている。参院事務局は「受け継ぐ」という意味の「踏襲(とうしゅう)」のことだと判断して議事録に載せているが、誤読続きに「秘書官が首相に指摘するべきだ」との声も出ている。

 首相は7日の参院本会議で田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長の懸賞論文問題に絡んで歴史認識を問われ、アジア諸国へのおわびと反省を表明した95年の村山首相談話を「ふしゅう」すると答弁。10月15日の参院予算委員会でも、慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた93年の河野官房長官談話を「ふしゅう」する、と答えた。

 参院事務局によると、首相は外相だった昨年も、河野談話を「ふしゅう」と答弁。外務省に問い合わせて「踏襲」の意味だと確認したことがあるため、10月15日の答弁は議事録に「踏襲」と載せた。7日の答弁も内閣総務官室に確認すると「踏襲」だと即答があり、10日配布の議事録速報版で「踏襲」と直した。(藤田直央)
http://www.asahi.com/politics/update/1110/TKY200811100225.html

安倍晋三もそうだが、最近の政治家は漢字が苦手であるらしい。「秘書官が首相に指摘するべきだ」ということだが、原稿に振り仮名を振っておくべきだろう。以前使った表現で言えば、「アイドルのマネージャーなら当然している苦労を惜しんではならない」*1ということである。麻生太郎ばかり貶していてもつまらないので私自身のことを言うと、間男(マオトコ)をカンオトコと読んで嗤われたということがある。高校生の頃。
「ふしゅう」とは湯桶読みということになるのだろうが、アイヌ語を漢字に当て嵌めた北海道の地名は湯桶読み重箱読みが多い。稚内、室蘭、札幌。