喫煙(メモ)

平野明*1「煙草を吸う女」https://199.hatenablog.jp/entry/2025/07/06/195254



煙草を吸う富岡多恵子*2の話が出てくる。
ちょっと気になったところを切り抜いておく;


生理や出産をしない男、死ぬまでこの身体で生きていかなければいけない男が煙草を吸うのは当たり前だけど、毎月ホルモンの波があり、ときには違う生き物みたいに変化する女が煙草を吸うのは、存在自体が詩である女がわざわざ詩を書こうとしているみたいにわたしには思える。どうして煙草を吸うのか、どんな詩を書いているのかは問題ではなくて、女が煙草を吸うこと、女が詩を書くことの中に、自分自身に波を起こそうとしている姿をわたしは見る。アルコールでは再現できない、煙を吐くと一瞬にして心がオープンになる感じや、こちらに煙がかからないようにと不自然に曲げられた手首のやさしさに、連れてくる煙草の仕草に、わたしはいつまでも親しさを感じるのだ。
私事を言えば、喫煙を止めて、既に10年以上経つ。もう煙草を吸うことを自分のこととして捕えられなくなっている。私が煙草を止めてからの変化と言えば、紙巻き煙草から電子煙草への変化である。平野氏の文章も紙巻きを前提にしているように思えるのだが。電子時代に喫煙という行為の意味はどのように変わるんだろうかということを不図考えた。