牛頭天王から三十番神へ

北斗柄「牛頭天王陰陽師https://hokuto-hei.hatenablog.com/entry/2023/03/22/225822


四国(愛媛県東予郡から香川県にかけて)における「牛頭天王*1信仰について。「牛頭天王」は陰陽道の「泰山府君*2にも関連している。
さて、「三十番神」というのがある。毎月30柱の神々が1日交替で国土・仏法(法華経)守護の当番になるという信仰*3平安時代天台宗において発想されたが、現在有名なのは日蓮宗との結びつきだろう。「三十番神」のうち、25日担当は「赤山大明神*4、すなわち「泰山府君」なのだった。また、前日の24日は「祇園大明神」、すなわち「牛頭天王」。「三十番神」というのを見ていると、色々なことに気付く。例えば地域的な偏り。近畿中心主義なのだけど、東国は一応配慮されている一方で、四国や九州の神社は完全に無視されている。また、能登の気多大明神*5以外に出雲系の神社はないとか*6。と書いたのだが、「牛頭天王」はスサノヲと同一視されており、明治の神仏分離以降は、全国の八坂神社の祭神はスサノヲということになっているのだった。