こういうニュースを知ったときの妙な感慨って何なのだろうか。
報道はやはり地元の『神奈川新聞』がいちばん詳しいようだ。
芥川賞作家・郷静子さん死去…「れくいえむ」
2014年10月15日 13時55分
芥川賞作家の郷静子(ごう・しずこ、本名・山口三千子=やまぐち・みちこ)さんが9月30日、腎不全で死去した。
85歳だった。告別式は近親者で済ませた。自宅は横浜市磯子区森5の2の26。喪主は長男、山口一善(かずよし)氏。
鶴見高等女学校在学中に勤労動員を経験し、戦後は結核のため療養所を転々としながら日本文学学校に通った。主婦だった1973年、戦時中の体験を基に書いた反戦小説「れくいえむ」で芥川賞を受賞した。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20141015-OYT1T50062.html
芥川賞作家、郷静子さんが死去2014.10.15 11:22:00
戦時中の体験を描いた小説「れくいえむ」で1973年の芥川賞を受賞した作家の郷静子(ごう・しずこ、本名山口三千子=やまぐち・みちこ)さんが9月30日に老衰で死去していたことが14日、分かった。85歳。横浜市西区出身、磯子区在住。
鶴見高等女学校(現鶴見大学付属中学校・高等学校)を卒業。終戦後は結核療養生活を送る傍ら日本文学学校に通い、野間宏の影響を受けた。その後、アルバイトをしながら創作を始め、同人誌「横浜文学」の創刊に参加した。
結婚、子育てを経て文学から離れた時期もあったが、72年に空襲下の軍国少女の姿を通して戦争の非情を訴える作品「れくいえむ」を「文学界」に発表し、世に出た。
主婦業をしながら横浜文学を中心に短編やエッセーを発表。「色のない絵」(75年)「夕空晴れて」(79年)などの小説やルポルタージュ「わたしの横浜」(82年)を出版した。
自らの農村生活を素材に描いた時代小説「草莽」を発表した2003年を最後に、創作からは遠ざかっていた。
近年は港南区のケア付き老人施設に入所し、寝たきりの状態が続いていたという。
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