2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

紀元会

以前「新宗教が新聞に取り上げられるのはいけないことをしたときだけというのは、たしか井上順孝さんの言葉だったか」と書いたが*1、今回もその例証か。無知を晒すようで恐縮だが、「紀元会」というのは知らなかった。 『読売』、『産経』、『朝日』の記事;…

保険(ブライアン・イーノ)

Brian Eno “This ban will not stop us” http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,2184946,00.html “Stop the War Coalition”が計画したデモが警察当局によって不許可になったことについて; Stop the War Coalition planned a march from Trafalg…

独逸の豫園

ZHANG Jun & GU Jia “City gives garden to Germany” Shanghai Daily 12 October 2007 10月11日、独逸のハンブルクにて、上海の「豫園」の完全なレプリカの建設工事が開始された。来年中の完成を目指す。また、記事によれば、今年初めに、ニュージーランドの…

『野生の思考』における「人類学と戦争」の議論

承前*1Savage Mindsというblog*2で、「人類学と戦争」という議論が続けられていることを知る。最新の”Savage Minds on Anthropology and War”というエントリー*3に、2005年以来の議論へのリンクあり。 最近だと、マーシャル・サーリンズのNYTへの公開書簡が…

上海で線路に座る

林栄貴、王小弟、楊潔「小夥坐鉄軌“挑戦”逃〓*1速度」『東方早報』2007年10月12日 19歳の高某は今年の4月に重慶から上海に出てきて、上海南部の奉賢区で働いている。彼は田舎で育ったので、これまで列車をあまり見たことがなく、列車に対して「非常好奇」で…

英語帝国主義とジェンダーその他

http://d.hatena.ne.jp/terracao/20071008/1191850296で「英語帝国主義」云々を巡って、津田幸男という人の本が批判的に言及されている。津田氏については、かなり以前に慶応大学の言語文化研究所の紀要に載っていた流麗な英語で書かれた論文を読んだっきり…

阿拉伯と猶太

「剣橋哲学研究指針」「シリーズの中のThe Cambridge Companion to Medieval Jewish Philosophy(edited by Daniel H. Frank & Oliver Leaman)やThe Cambridge Companion to Arabic Philosophy(edited by Peter Adamson & Richard C. Taylor)も欲しくなっ…

イトーヨーカドーで買えるChimay

イトーヨーカドーでChimay*1が買えるようになったのは何時頃なのか。因みに、Chimayは「黒」(スタウト)ではありません*2。1980年代、Chimayは日本橋の高島屋にしか売っていなかった。だから、わざわざ地下鉄に乗って、高島屋まで買いに行った。それが、今…

股民の民度の問題か

先ずは『毎日』の記事なり; 不払い残業:是正指導1679社18万人 好景気でも増加 本来支払うべき残業代を払わず、労働基準監督署から是正指導を受けた企業数が、06年度に1679社に上り、01年度の調査開始以降、最多となったことが厚生労働省のま…

ノーベル文学賞

NYTからの”News Alert”で今さっき知る。 今年はドリス・レッシング; October 11, 2007 Doris Lessing Wins Nobel Prize in Literature By MOTOKO RICH and SARAH LYALL Doris Lessing, the Persian-born, Rhodesian-raised and London-residing novelist wh…

中国のプロテスタント(メモ)

以前、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070416/1176694102にて、中国の基督教徒に言及した。 偶々、眞野玄範氏の「中国のプロテスタント教会 概説」*1というテクストを見つけた。「目次」を引用する; ◇ 三自愛国運動委員会(TSPM) (1)「三自革新宣言」か…

Jonathan Spence/Naomi Klein/Joseph Stiglitz

取り敢えずメモ。 Jonathan Spenceの新刊が出たことを知る。Return to Dragon Mountain: Memoir of Late Ming Man(Viking)。書評は、 CHRISTOPHER BENFEY “China Passage” http://www.nytimes.com/2007/10/07/books/review/Benfey-t.html?8bu=&emc=bu&page…

『理解的実践』/『鬼神』

先日延安東路外灘にあった特価書店で買った2冊。 張能為『理解的実践――伽達黙爾実践哲学研究』人民出版社、2002 序(李毓章) 前言――背景、動機輿意義第一章 実践哲学是伽達黙爾解釈哲学理論運思的主題 第二章 理解何以可能?――伽達黙爾理解本体論的建構邏…

若桑みどり

See also http://hpt.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_f448.html、http://d.hatena.ne.jp/antonian/20071003/1191423337ここ数日、スパム・メイルの削除以外には殆どネットを使用していなかったので、今になって知る。『朝日』の記事なり; 美術史家の…

社会化・教育・学校など

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071004/1191429610に関して、当のtoledさん*1からコメントをいただいた; 「3つの準位」についてですが、sumitaさんの書き方だと、社会化の必要性が_まず_あり、それを満たすために教育という営みが行われ、その一手段とし…

従軍人類学者

NYTの記事; October 5, 2007 Army Enlists Anthropology in War Zones By DAVID ROHDE SHABAK VALLEY, Afghanistan — In this isolated Taliban stronghold in eastern Afghanistan, American paratroopers are fielding what they consider a crucial new …

関東/関西から

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070930/1191116970にて梶ピエールさんの「虹橋空港を「にじはし」と読むのは」云々*1というのを引用した。後に思ったのは、梶ピエールさんは関西人なんだろうなということ。関東人ならば、「にじはし」ではなく、ニジバシ…

黄浦会

外灘三号*1の「黄浦会」にてランチ。118元。前の日の昼食は3元ちょっとの焼餃子(鍋貼)で済ませたので、1日で数十倍の格差。「黄浦会」はJerome Leungという広東人がシェフを務める上海料理の店。但し上海料理は上海料理。勿論、味は悪くはないが、ついつ…

市場経済を消極的に擁護する?

Arisan曰く、「現行の市場経済、というよりも市場原理の熱心な支持者は、自分たちが信じる方法を「制限なく」拡大していくことが、人類のための最大の善である、と主張する」*1。多分、〈市場原理主義者〉と呼ばれる人たちはそうなのだろうと思う。特に、計…

3つの準位そのほか

http://d.hatena.ne.jp/toled/20070923#1190541968 これを中心とする一連の議論を眺めながら、不図思うのは、素朴に考えて、教育、学校、社会化という社会学的な3つの準位の関係はどうなっているのかということだ。学校という装置は教育という機能が遂行さ…

Paul Gilroy@下北沢

承前*1清水知子さんによる転送(to CSF ML); Black Atlantic Nite 3すでに昨年七月、一二月と回を重ねてきたBlack Atlantic Nite ですが、ついに、 ついにあのポール・ギルロイ(LSE)を囲んでのラウンジパーティ! 頼まれななくたって回しちゃう、三人の…

麦酒/泪など

承前*1麒麟は苦すぎるという声を、米国人や中国人から聞いたことはある。しかし、beerはtearと韻を踏むので、そもそも苦いものなのだろう。ただ、beerとtearが韻を踏むポップ・ソングというのは実際には思い出せない。英語では、麦酒と泪の対立は、有声/無…

グローバル商品としての「陰謀理論」

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070930/1191131395に対するブックマークのコメントで、「外国メディアを多く読む、歴史を学ぶなど免疫を付ける方法はある」というのがあった*1。たしかにそれはそうだと思う。しかし、多くの「陰謀理論」がドメスティック…

新田次郎、塩野七生そのほか

極太!!思想家列伝 (ちくま文庫)作者: 石川忠司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (18件) を見る石川忠司『極太!! 思想家列伝』*1から。 「俺の註釈」; 例えば新田次郎の『武田信玄』な…

若宮清そのほか

この名前を見たとき、何だか1980年代の亡霊が甦ったかのような感じはした。 『読売』の記事; 若宮清容疑者を逮捕、元交際女性のマンションに侵入 かつての交際相手が入居するマンションに理由なく侵入したとして、警視庁世田谷署が、ジャーナリストの若宮清…