関東/関西から

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070930/1191116970にて梶ピエールさんの「虹橋空港を「にじはし」と読むのは」云々*1というのを引用した。後に思ったのは、梶ピエールさんは関西人なんだろうなということ。関東人ならば、「にじはし」ではなく、ニジバシと濁ってしまう。日本民俗学の創設者である柳田國男は自らの苗字をヤナギダと濁って読むことを生涯許さなかった。ヤナギダクニオはノンフィクション・ライター、柳田邦男である。
ところで、おでんは関西では関東煮と呼ばれており、上海のコンビニでも「関東煮」として売られている。おでんの起源については何も知らぬ。昔TV番組で何か言っていたような記憶があるが、具体的には忘却した。関西では関東起源のものと認識されているということか。しかし、東京におけるおでんの多くは関西風の薄味のつゆであり、どろっとした関東風のつゆでおでんを出すのは、銀座のお多幸など限られた店でしかない。おでんに関しては、そのようなずれがあるのだが、もしかして、関東煮というのは広東煮なのではないかと不図思った。おでんをいい加減に定義すれば、魚の練り物を煮込んだ食物ということになろう。魚の練り物の煮込みということだと、広東、特に香港がその本場である。香港では大体どの街角にも魚の練り物の店があり、立ち食いできる。しかも、安くておいしい。そういうのを立ち食いしていると、酒が呑みたくなるのだが、香港のそういう店には酒は置いていない。あるのはジュースの類か、あの甘ったるい香港式のミルク・ティーではある。
現在、上海に颱風「羅莎」が接近しており、風雨が強まっている。「超強台風」ということだ。中国の新聞では颱風は戦争のノリである。「臨戦」とか「抗撃」という言葉が使われている。