中村圭志『死とは何か 宗教が挑んできた人生最後の謎』を先週読了した。
まえがき
序章 物理的な死と来世観の始まり
PARTI 古典的大宗教以前――死の文学と倫理の始まり
第1章 はっきりとしない来世――日本神話の黄泉と常世
第2章 詩人の修辞――ギリシャ神話のハーデース
第3章 思想家の正義――密儀宗教とプラトン
第4章 神の介入――旧約聖書と終末の待望PARTII 一神教の来世観――終末、復活と審判、天国と地獄
第5章 死を乗り越えた神人――キリストの復活
第6章 復讐と大団円――黙示録の世界
第7章 煉獄とダンテの『神曲』
第8章 あえて詮索しない来世――ユダヤ教とイスラム教PARTIII 輪廻宗教の来世観――報いとしての転生と解脱
第9章 凡夫と修行者の運命――ウパニシャッドの輪廻観
第10章 変化する世界は苦である――釈迦の洞察
第11章 増殖する地獄界と天界――須弥山世界と『往生要集』
第12章 聖域としての浄土――念仏往生と各種の方便PARTIV 古典的大宗教の周辺と以後ー―来世観から死生観へ
第13章 祖先祭祀と不老不死ー―儒教と道教の来世観
第14章 来世論への禁欲と耽溺――本居宣長と平田篤胤
第15章 オカルトの台頭――近代西洋の心霊主義
第16章 死の言説の再構築――死生観と死生学終章 現代人にとって死とは何か――「自然に帰る」の意味
あとがき
図版出典
参考文献
