韓国的対応?

阿部光利*1「阿部元リポーターが見た「合同結婚式」韓国に嫁いだ日本人妻の悲惨」https://news.yahoo.co.jp/articles/f090ce5225847524b38462c5e03f10a68d0c7d64


阿部氏は、1990年代後半に韓国東北部で、統一協会の「合同結婚式」の後に韓国に渡った女性と出合ったという。


私は当時、『タイムアングル』(フジテレビ系)のリポーターとして、教団に関する事件を取材。その中で彼女へのインタビューが実現したのだが、自宅に戻る時間が決まっていたので、5分間の緊迫した取材であった。

彼女の名は洋子さん(仮名)。年齢は30代前半と言っていたが、ノーメイクで肌は荒れ、髪もパサついており、私の眼には40代半ばから後半に見えた。


相対者(夫となる人)とは、合同結婚式会場の韓国『88スタジアム』で初めて出会った。農家の次男坊で頼りがいの無い感じの男性であった。

合同結婚式が終わり、すぐに地獄が始まった。

韓国東北部の実家での結婚生活は、まさに生き地獄であった。

実家には次男の自室もなく、洋子さんは豚小屋で寝起きをしていた。

洋子さんは片言の英語は話せたが、夫は無学で韓国語以外は話せない。会話も無ければ一家団欒の時間もない。時折、夫が訪ねて来て用が済むと出ていってしまう。

ただただ労働力としての日々。加えて現金収入の為に新聞配達を強要された。

こんな劣悪な環境にも拘わらず不思議な事に、唯一の“より所”は

統一教会の教書を読む事です」

と語っていた。


外に出る事が許されて、支援団体と接触が出来た。その支援団体によって、洋子さんは夫の入信の本心を知ることになる。

30年ほど前、当時の韓国の農家の次男坊へ嫁ぐ人はほとんどいない。
そんな中、統一教会の関係者から

「入信すれば高学歴の日本人女性と結婚出来る」

と勧誘され、入信したようだと聞かされたのである。

“何故逃げられなかったのか?”と洋子さんに聞くと、

「パスポートを取り上げられており、現金も無い。土地勘もなく自分がいる場所が何処なのかも分からない」

と語っていた。

私は帰国後、洋子さんの消息について八方手を尽くしたが行方は分からないままである。

韓国の農民にとって、「合同結婚式」が農村の嫁不足問題への対策という意味を持つことはこれまでも指摘されてきた。
農村の嫁不足問題というのは韓国のみならず、少なくとも東亜細亜においては普遍的に存在する問題であろう*2。同時に、日本*3であれ中国*4であれ、この問題に対しては、反倫理的でときには犯罪的でもある対応が屡々行われてきた。統一協会を使うというのも、そうした対応の一種に過ぎないのだな、と思った。