「忍び難きを忍び」を読んだ人

明珍美紀「そこが聞きたい カムカム英語 父の思い ウクレレ奏者 平川冽氏」『毎日新聞』2022年1月18日


戦後初期の日本で一世風靡した『カムカム英語』の講師、平川唯一を、次男の平川冽氏が語る。


一家は岡山に住んでいました。米の相場で負債を抱え、返済のために移民として単身渡米していた祖父を呼び寄せようと、父は16歳の時、伯父と2人で海を渡りました。「どうせなら英語を覚えて帰ろう」と、17歳でシアトルの小学校に入学しました。先生たちがとても親切で、父は児童らと楽しく英語を学びました。
結局、大学まで進んで、卒業後はロサンゼルスの日系人らによる劇団の専任監督になりました。(後略)
平山は1937年に帰国し、日本放送協会NHK)に採用され、海外放送のアナウンサーになった。あの1945年8月15日の「玉音放送*1の英訳を読み上げた」のだという。あれが英訳されて、放送されていたこと自体知らなかった。