木村敏

最初に知ったのは中公新書編集部のツィート;

朝日新聞』;


精神科医木村敏さん死去 精神病理学の第一人者
8/6(金) 20:29配信


朝日新聞デジタル

 京都大学名誉教授で精神科医木村敏(きむら・びん)さん*1が4日、老衰で死去した。90歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻まささん。

 精神病理学の第一人者として知られ、人間の関係性を探った「人と人との間」などの著書がある。日本精神病理学会理事長などを歴任。自伝「精神医学から臨床哲学へ」で毎日出版文化賞(自然科学部門)など。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19622496c3ef102876858eee35010681a91d8027

毎日新聞』;

京都大名誉教授の木村敏さん死去 90歳 精神病理学の権威
8/7(土) 16:56配信


毎日新聞

 精神病理学の権威で、京都大名誉教授の木村敏(きむら・びん)さんが4日、老衰のため死去した。90歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻まささん。

 精神医学分野における京都学派の一人。ハイデガー西田幾多郎の哲学に影響を受け、精神科の医師としての臨床経験を踏まえて思索を重ね、独自の生命論、時間論を展開した。2010年、著書「精神医学から臨床哲学へ」で毎日出版文化賞を受賞した。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7e7b00131722a415a1fbe91c3e063f781da08d0

『異常の構造』を読んだときのショックは何と表現したらよいやら。その後、『自覚の精神病理』、『時間と自己』、『自分ということ』と、木村先生の現象学人間学(自己論)を読み進めていった。今でも統合失調症精神分裂病)や離人症のイメージは基本的に木村先生の記述に基づいている。ただ、1990年代に入って、岩波新書の『心の病理を考える』を読んだときに、先生の関心が「生命」に大きく傾いていることに遅まきながら気づき、ちょっと咀嚼するのが難しいな、と思い、ちょっと距離を取るになったのだった。