![タテ社会の人間関係 (講談社現代新書) タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)](https://m.media-amazon.com/images/I/51WeTzVFL5L._SL160_.jpg)
- 作者:中根 千枝
- 発売日: 1967/02/16
- メディア: 新書
TCF*1「『タテ社会の人間関係』中根千枝 ――ルールではなく人に従う」https://the-cosmological-fort.hatenablog.com/entry/2020/09/19/134226
中根千枝のロング・セラー『タテ社会の人間関係』*2について。
この本は、多くの日本人が自分の学校生活や職業生活における経験から、著者が「タテ社会」として語っている人間関係(社会関係)の様態を、そこそこ納得しているからこそ、21世紀に至るまで、読まれ続けているとは言えるだろう。、丸山眞男も「タコツボ型」として『日本の思想』*3の中で論じていたもの*4も中根のいう「タテ社会」と関連するだろう。勿論、批判すべき点は多々あるだろう。例えば、その非歴史性。日本社会は何時の時代でも「タテ社会」だったのか? また、共時的な準位でも、日本社会を「タテ社会」で覆いつくすことは可能なのか。それから、「タテ社会」というのは果たして日本特有のものなのだろうか?
![日本の思想 (岩波新書) 日本の思想 (岩波新書)](https://m.media-amazon.com/images/I/41PT4KVBTWL._SL160_.jpg)
- 作者:丸山 真男
- 発売日: 1961/11/20
- メディア: 新書
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170208/1486576169 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/05/02/144008
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/03/100758
*3:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20050620 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080216/1203142535 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20091120/1258696685 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100223/1266898770
*4:See eg. 引地博信「タコツボ社会としての日本:丸山真男「日本の思想」」https://philosophy.hix05.com/Japanese/1310.maruyama/03.takotsubo.html