カヴァーされていない!

キングコング東京*1「『出発(たびだち)の歌 ~失なわれた時を求めて~』上條恒彦六文銭https://www.kingkong.tokyo/entry/2020/06/26/065332


上條恒彦六文銭の「出発の歌」*2について。
作詞をした及川恒平がコメントしている;


あの歌のサビは"銀河の向うに飛んでゆけ~"だと憶えているだろうか。
そう"飛んで行こう"ではない事に注意してほしくて、今、しつこくなっている。
つまり、「飛んでいけば?僕はここでマッテルカラ」という意味なのは自明の理だ。
 
 にもかかわらず結婚式や卒業式で歌われていた時期もあった。
僕はみょうな気分で事態を見守っているしかなかった。
むすばれたのち一方がどこかに行ってしまい、
他方が冷やかにそれを見ているなんて事になった時、
うたった歌がふと蘇えったりしないのか。
正確な意味をともなって…。

 また、生徒たちよ、どうでもいいから早くドッカに飛んでってくれという
先生たちだけがうれしい歌だと、直にバレルこともありえたのだ。
https://www.kingkong.tokyo/entry/2020/06/26/065332

歌詞に「お前の目に焼きついたものは化石の街」というフレーズがあるのだけど、この時代、「化石の」なんちゃらという表現が流行ったのだろうか。石原慎太郎も『化石の森』という小説を書いていた筈。そういえば、2番では「お前の耳を塞がせたものは時計の森」となっている。
この曲、カヴァー・ヴァージョンは確認されていないのか。でも、カルメン・マキ&OZ*3が歌っているのを聴いてみたかったと思う。「出発の歌」の構成、特に静と動のバランスというのは1970年代のハード・ロックプログレッシヴ・ロックの王道という感じもするのだ。
上條恒彦といえば、『木枯し紋次郎』の主題歌だった「だれかが風の中で」*4の印象の方が強い。「出発の歌」と同様に作曲は小室等*5で、作詞は和田夏十市川崑夫人)。
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