「氷冷蔵庫」

キングコング東京*1「氷屋」https://www.kingkong.tokyo/entry/2019/03/21/070008


曰く、


たいていの町には「氷屋」があった。

製氷機で作った大きな氷を,筵で包んで自転車の後ろに括り付けて各家庭に配達した。
必要分の氷を大きな鋸で切ると「ザッザッ」という心地よい音がして氷の破片が飛び散る。
冷たい氷の破片を頬に浴びながら,氷を切る光景を見るのが楽しみだった。

各家庭には「氷冷蔵庫」があった。
文字通り氷で冷やす冷蔵庫で,一番上の蓋を開けて氷を入れておくのである。
氷屋が毎日氷を配達してくれた。

電気冷蔵庫が普及するまでは,この「氷冷蔵庫」が一般的だった。

「氷冷蔵庫」というのは知らなかったですよ。ただ、私が育った町にも1970年代初めくらいまで「氷屋」はあった。寿司屋とか魚屋とかバーといった氷塊を使う商売もそんなに多くない町だったけれど、昭和30年代には一般家庭の需要がかなりあったわけだ。
「氷冷蔵庫」を巡っては例えば、


豊富郷土資料館「氷削機と氷冷蔵庫」http://toyokyoudos.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-0d5e.html
三重県総合博物館「氷型冷蔵庫」http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/82926046613.htm
千葉県立中央博物館大利根分館「れいぞうこ【冷蔵庫】」https://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/dougu/sumu-09.html
武兵衛「昭和の食と商店街 三番街と氷冷蔵庫」https://blog.goo.ne.jp/hotokeya/e/1e514bfef811c5acb5c0e029ae21ccd8


「氷冷蔵庫」を歴史的資料としてコレクションしている博物館は少なくないということがわかった。