そのときは「エレジー」も知らず

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キングコング東京*1「『赤色エレジーあがた森魚https://www.kingkong.tokyo/entry/2020/05/18/111240


あがた森魚の「赤色エレジー*2。そのシングル・レコードを見たのは初めて。やっぱり林静一*3のイラストなんだね! この方は「中学生になった頃」に聴いたという。私が聴いたときはまだ小学生だった。そのときは「エレジー」(悲歌)という言葉も知らなかった。この曲は、あがた森魚林静一の同名の漫画にインスパイアされたもの。私が漫画『赤色エレジー』を読んだのは曲を聴いてから数年後、高校生になってからだ。小学館文庫で。さて、Wikipedia*4を見ると、『赤色エレジー』は1971年に青林堂からオリジナル・ヴァージョンが出て、小学館文庫版は2000年の刊行ということになっている。その間に、主婦の友社(1978年)小学館(1992年)に単行本が出ている。しかし、私が読んだ(筈の)1970年代に出た(筈の)小学館文庫版についての記述は全然ない! 高校生の頃に『赤色エレジー』を読んだというのは偽造された記憶だったのか! 一瞬そう思ったのだけど、ネット検索したら、その小学館文庫版の書影が見つかり*5、私の記憶が偽造されていないことが確認され、一安心。2000年の文庫とは全然雰囲気の違うカヴァー。

赤色エレジー (小学館文庫)

赤色エレジー (小学館文庫)

  • 作者:林 静一
  • 発売日: 2000/07/01
  • メディア: 文庫
由利耕一という人は『赤色エレジー』に関して、「当時の大学生には幸子と一郎の世界に憧れて同棲するカップルもあったそうです」と言っている*6。知らなかった。管見によれば、「同棲」という言葉をポピュラーにしたのは、『赤色エレジー』と略同時代の、上村一夫の『同棲時代』だったと思う。まあ、『ガロ』と『漫画アクション』だったら、後者の社会的影響力の方が強いでしょう。
さて、2016年に飛行機の中で偶々土井裕泰の『ビリギャル』を観ていて、あがた森魚が役者として出ているのに「吃驚」したのだった*7