「団塊世代」?

日刊ゲンダイ』の記事;


井上陽水団塊の歌手は紅白に出てファンの期待に応えたらどうか


2010年01月07日10時00分 / 提供:ゲンダイネット


 第2部の視聴率が40.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録し、なんとか面目を保った大晦日のNHK紅白歌合戦。だが、中高年が満足したかは疑問だ。

 60回目という節目の開催だっただけに、英歌手のスーザン・ボイル、長年のオファーがようやくかなった矢沢永吉も登場。しかし、国民的にも中高年にもピンときた大物はこれくらいで、NHKがオファーしたにもかかわらず、なぜ団塊世代の歌手はファンのために歌おうとしないのか。

「60回という節目で還暦紅白をテーマに掲げるのなら、もっと60歳前後の“アラ還”世代が聞いて満足できるような歌手に出て欲しかったですね」と言うのは芸能リポーター川内朋子氏だ。

「出場歌手のラインアップを見れば、NHKが若い世代を紅白視聴者に取り込みたいという狙いはわかるが、実際にお茶の間で視聴している世代は還暦以上の世代のはず。NHKの狙いと視聴者が求めているものにズレを感じました」

 たしかに、団塊世代が望んだはずのフォーク歌手の出場は今回の紅白ではわずか。井上陽水吉田拓郎松山千春中島みゆきといった歌手の歌を聞きたかった視聴者は多かったはずだ。

 昨年はさんざんNHKに特番を組んでもらいながら紅白のオファーを蹴飛ばした陽水も大人げない。NHKから出るギャラは視聴者からの受信料で賄われているのだから、年に1度の紅白くらい期待に応えて出たらどうなのか。

日刊ゲンダイ2010年1月4日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4536477/

日本を離れてから『紅白』は視ていない。風の便りによると、山本恭司が誰かのバックでギターを弾いていたとか。
さて、上の記事だが、「中高年が満足したかは疑問だ」とあるが、別に「中高年」の不満の声が紹介されているわけではない。この匿名の『日刊ゲンダイ』記者が勝手に「団塊世代」というか「アラ還」に感情移入しているだけだ。あと、出てくるのは川内朋子という(私には)年齢不詳の「芸能リポーター」だけだ。記事の目的は井上陽水をdisること? 
井上陽水吉田拓郎松山千春中島みゆきといった歌手の歌を聞きたかった視聴者は多かったはずだ」。岡林信康はともかくとして、「フォーク」といいながら、小室等泉谷しげるの名前がないのはどうよとはいいたくはなる。この2人は陽水や拓郎とともにフォーライフ・レコードを創設したのではなかったか。また、上に挙げられた4人のうち、松山千春*1は、ほかの3人よりもデビューが遅く、(likeにせよhateにせよ)彼に思い入れを持っているのは、「団塊世代」よりも若い、40後半から50前半の世代なのではないかと思う。上の記事に「何回も紅白に出てる同世代のさだは触れないのな」というコメントあり*2さだまさしの場合は松山千春よりも幅広い年齢層から関心を集めていると思うけれど(例えば『戦艦大和ノ最期』の吉田満[『戦中派の死生観』])、それでも(likeにせよhateにせよ)彼に思い入れを持っている中心は松山千春と同じく、俺の世代±数年なのではないかと思う。因みに、さだまさしを聴くのは民青or右翼だと、俺は若い頃思っていたけれど。それから、アリスもそうだような。「フォーク」ということだと、中山ラビ山崎ハコ森田童子という名前が出ていたら、上の記事も凄ぇ! と思ったかも知れない。そもそも『紅白』に拘るというのがナショナリスト的な態度であるかも知れない。(「団塊世代」に対する憎悪は多分俺の10倍以上は強い)H. Tanaka aka テサロニケも以前『紅白』に対する思い入れたっぷりの記事を書いていなかったっけ?
ところで、何故忌野清志郎*3へのトリビュートをしないんだよ。NHKの日本文化へのスタンスが問われるぞ!


紅白出場リスト(矢沢永吉は載っていない)
http://www9.nhk.or.jp/kouhaku/artists/index.html